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漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#50 pp.490-499
こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#50
毎日10ページずつ進めています。
見出し語 読み(カナ は音読み、かな は訓読み *熟字訓、宛て字は例外)
雑記
というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。
また、解字については『新漢語林』を主に参考にしています。
p.490
垢膩 コウジ、クニ
あか、汗、あぶらのよごれ。「膩」はあぶらの意味。
姮 コウ
意外とJIS第四水準!!!!
「姮娥」は月に住む美女の名、転じて月(既出)
恍 ほの-か
この訓読みは知らなかった。
p.491
洪 おおみず
この訓読みは知らなかった。
洪恩
大きな恩。
洪積世
更新世のことらしい。初めて聞いた。
洪牙利 ハンガリー
匈牙利とも(既出)
洽 コウ、あまね-し、うるお-う、うるお-す
「洽博」知識学問が広く、物事に通暁していること。
「洽聞」あまねく聞く。見聞が広いこと。
「洽覧」広く書物を見る。
洽覧深識 コウランシンシキ
見聞が非常に広く、知識が深いこと。
狡兎三窟 コウトサンクツ
災難を逃れることが巧みなことのたとえ。また、ずる賢いものは非常に用心深いということ。
皇祚 コウソ
天皇の位。
p.492
皇神 すめがみ、すべがみ、すべらがみ
皇室の先祖に当たる神の尊称。神の尊称。
紅 もみ
知らなかった読みなのだが、これは紅色に染めた絹物のことらしい。
紅糟粥 うんぞうがゆ
十二月八日の夜、禅師で作る味噌と酒粕を入れたかゆ。
紅樹 おひるぎ
紅南瓜 きんとうが
かぼちゃの一種。
紅裙 コウクン
美人。芸者。
紅灯緑酒
繁華街、歓楽街の華やかなさま。
紅娘 てんとうむし
この漢字の宛て方なんかおしゃれだな。
紅型 びんがた
沖縄の伝統的な型染め。
紅菰、紅茸 べにたけ
p.493
紅殻 ベンガラ、べにがら
酸化鉄の赤色顔料。
缸 コウ、かめ、もたい
「かめ」「もたい」と読む漢字多すぎ問題。
胛 コウ、かいがらぼね
肩胛骨のこと。
p.494
荒鮎 さびあゆ
アングラーではないけど、産卵色が出ると鮎は赤くなるから、さびあゆっていうのは聞いたことある。
香囲粉陣
大勢の美人にまわりを取り巻かれる形容。
p.495
香匙 こうすくい、キョウジ
香をすくうさじ。
香典、香奠 コウデン
死者の霊前に香の代わりに供える金品。香料にも同じ意味があるらしい。
香欒 ザボン
香蕈 しいたけ
香具師 やし
(読みの文字数)<(漢字の文字数)熟字訓シリーズ。
倖 さいわ-い、へつら-う
これ準一級配当だったの知らなかった。一級だと思っていた。
「射倖」偶然の好運をあてにしてことをすること。
「嬖倖」君主などに特別かわいがられること。
倥 コウ、いそが-しい、おろ-か、ぬか-る
「倥侗」おろか。無知なさま。
倥偬 コウソウ
あわただしいさま。
冓 コウ、く-む、かま-える
p.496
哽 コウ、むせ-ぶ、ふさ-がる
解字:「更」は硬くなるの意味。
「哽咽」涙にむせぶ。
「哽塞」悲しみで胸やのどが塞がる。
哮 コウ、ほ-える、たけ-る
1級配当だけど有名な字。
校合 キョウゴウ、コウゴウ
原本や原稿に照らし合わせて、誤りなどを訂正すること。基準にした本との差異を記録すること。
校讐
二人で書物を比較し、誤りを正すこと。
栲 コウ、ゴウ、たえ、ぬるで
『新漢語林』に寄ると「たえ」の意味では、異体字の「𣑥」で使われることが多いらしい。ちなみに「たえ」はカジノキなどの木の皮からとった繊維のこと。
栲領巾 たくひれ
桄 コウ、よこぎ、くろつぐ
今回二度目のJIS第四水準!!!! しかも異体字も特にないので純粋にJIS第四水準。
p.497
桄榔、桄榔子 くろつぐ
ヤシ科の常緑低木。
浩 コウ、ひろ-い、おお-きい、おお-い、おご-る
「浩然の気を養う」がよく準一級に出る気がする。
浩瀚 コウカン
水などの広大なようす。書物のページ数や巻数が多いこと。
浩蕩 コウトウ
広大な様子。転じて、志の奔放なさま。
烋 コウ、キュウ、さいわ-い
「コウ」ほこる。おごりたかぶる。
「キュウ」やわらぐ。さいわい。めでたい。
盍 コウ、おお-う、あ-う、なん-……ざる
「あう」は寄り集まるの意味。
盍簪 コウシン
友人同士が速く寄り集まること。転じて、友人の集まり。
紘 コウ、おおづな、ひろ-い
準一級配当らしいけど、まったく見たことがない。
羔 コウ、こひつじ
音読みを知らなかった。
「羔裘」は黒羊の裘。
耕耘 コウウン
田畑を耕し除草をすること(たぶん、既出)
耿 コウ、あき-らか、ひか-る、ひかり
解字:巨+火。「巨」が「耳」に書き誤られた。
「耿介」節操を固く守ること。徳が光り輝いて偉大なさま。
「耿光」明らかな光。徳が盛んな形容。
p.498
蚣 コウ、ショウ
「蜈蚣」(既出)、および「蚣蝑(きりぎりす)」に使われる字。
訌 コウ、みだ-れる、うちわも-め
すごい読み方をさせる……。
解字:「工」は「攻」に通じ、せめるの意味。
訌争 コウソウ
内部の者同士が争うこと。
p.499
高廈 コウカ
高く大きい、立派な家。
高歌放吟
声高らかに歌を歌い吟ずること。
高誼 コウギ
深い思いやりや、交情。
高下心に在り コウゲこころにあり
事がなるか否か、また、適切に処理できるかどうかは心がけ次第であること。
また、人事や賞罰の権限を一手に握り、心ひとつで決まることにも言う。
高山景行
徳が高く立派で、誰にでも尊敬される人や物事のたとえ。
高山流水
すぐれて巧みな音楽の形容。
今回はここまで。
胡乱布団