”ビジネスで国際協力”ブレない人生の軸とともに、地球と人のご縁をつなぐ【城戸和美さん】 暮らしの目からウロコメンバーインタビュー
暮らしの目からウロコのメンバーがお互いを取材し、紹介し合う「他己紹介」シリーズ、第1弾。今回は熱いハートと行動力を持ち合わせた城戸和美さん(通称:かずみん)。
彼女の人生の軸は”ビジネスで国際協力”。海外留学や青年海外協力隊の経験で見つけたブレない信念から、暮らしの目からウロコで伝えたいこと、これから取り組みたいことをお伺いしました。
地球や人にやさしい生活を感じ、取り入れてもらえる場をつくりたい
ウロコ まずは現在の活動について教えて下さい!
かずみ 2020年11月から、神戸市北区にある古民家を借り、「住み開きのお家・ケレケレ」の運営を始めました。ケレケレではシェアハウス、スペース貸し、量り売り、貸し農園を行っています。ここに関わる人が地球や人にやさしい生活を少しでも感じ、取り入れてもらえる場にしたいと思っています。
ウロコ ケレケレは暮らしの目からウロコのイベントや打合せでも何度も使わせてもらっていますが、かずみん夫婦や地域の方々とDIYをして、とても過ごしやすい場所に進化していますよね。ちなみになぜ「ケレケレ」という名前を付けたのですか?
かずみ ケレケレはフィジー語で「分け合う、シェア」という意味です。フィジーの人はなんでもケレケレしあうんですよ。ペンを同僚に貸したら、ケレケレがどんどん行われていて、知らないフィジー人が当たり前のように「KAZUMI」と書いているペンを使っていたこともありました(笑)。
ウロコ ケレケレという意味は理解できたけど、現地のケレケレは想像をはるかに越えていそうですね(笑)。その文化を取り入れた古民家運営なんですね。
かずみ 同じケレケレ文化でも、私と夫では古民家で実現したい想いは違うんです。私は、ケレケレ文化、つまりシェア文化がもっと当たり前になれば、無駄な消費がなくなって、ゴミが減ると思っています。現に、今の古民家で持っているものは、ほとんど地域のいらないものだったんです。食器から子供用の滑り台まで、集まって助かっている反面、本当は捨てられるはずだったのかと思うと胸が痛いですね。
夫はコミュニティとして、ケレケレを捉えています。フィジーは常に家族じゃない人が家にいてゆっくりしているので、住みびらきのお家ケレケレもそういうフラッと来られる場所を目指しています。夫婦の想いが表現できる場になれば、地域の社会課題解決にもつながるねと話しています。
「何を通じて”ビジネスで国際協力”をしたいのか」問い続けた日々
ウロコ ケレケレを始めるまではどんな経歴だったのですか?
かずみ 出身は愛媛県西条市です。そこから大学進学時に上京しました。大学4年次にフィリピンに留学に行き、人生の軸となる”ビジネスで国際協力”に目覚めたんです。そこからはやりたいことを探すための日々でした。最初は環境問題をビジネスで解決したいとエネルギー商社に入社しましたが、まさかの石油の営業となってしまい、びっくりでした…(笑)石の上にも3年と、とにかく石油を売りまくりました(笑)
ウロコ 環境問題を解決したいと思っているのに、環境問題を引き起こしている石油を売ることになってしまったんですね…(笑)その後、フィジーに行かれたんですね。
かずみ はい、石油を売り続ける中で、「私はなにを通じて”ビジネスで国際協力”をしたいのか」がわからなくなっていました。そんなとき、青年海外協力隊へ応募してみたんです。フィジーに行くことになり、ゴミ問題と向き合い、ゴミ問題に関わることで私が考える、”ビジネスで国際協力”ができるんじゃないかと思い始めました。そして夢と夫をゲットして日本に帰国したんです(笑)
ウロコ ”ビジネスで国際協力”の中で自分のやりたいことがより具体的になったんですね!
かずみ はい、ゴミ問題に関わろうと思い、帰国後は北海道の十勝地方にある産業廃棄物のリサイクル会社に就職しました。仕事は楽しかったのですが、様々な理由でリサイクルされず、最終処分場に運ばれる現状をみて、リサイクルの限界を感じるようになりました。妊娠が一番のきっかけですが、フィジーにいた私たち夫婦に−20度の世界は寒すぎて、1年半で夫の地元である神戸に引っ越しました(笑)
ウロコ 現在にたどり着くまでに、国内外問わず、様々なチャレンジをしていたんですね。
かずみ 20代は、とにかくビックなことがしたかったのですが、大きな組織で国際協力しようとしても現場は何も変わってないことが多々あることを目の当たりにしました。
また、組織が大きければ大きいほど、人の代わりじゃいくらでもいて、私の価値はゼロに近いと思ったんです。小さくてもいいから”城戸和美”にしかできないことをやっていきたい。私の力では大きく世界を変えられるわけじゃないけど、”ビジネスで国際協力”という軸で活動し、私の周りの人がいろんな意味で豊かになっていくことを目指したいです。
国際協力の最終地点は”教育”
ウロコ これから暮らしの目からウロコで伝えていきたいことはどんなことですか?
かずみ 私の中ではケレケレもウロコも伝えたいことは同じです。暮らしの目からウロコはオンラインという文明の力を通じて、全国に地球と人にやさしい暮らしのヒントをを伝える。ケレケレは神戸の土地に根を下ろし、地域の人とふれ合いながら、そのヒントを伝えていきます。
ウロコ 暮らしの目からウロコでのかずみんの肩書は「わくわくクリエイター」ですよね。なかなか珍しい肩書ですが、なぜこの肩書にしたのでしょう?
かずみ 新しいものを企画することが大好きで、一生、自分が大好きな人たちと楽しいと思えることをしたいと考え、この肩書に決めました。ダサいですよね(笑)でも、そのダサさが私なんです。城戸と何かしたい!って思った方はお気軽にご相談ください♪
ウロコ かずみんは信念にブレがなく、一貫しているから、話していると熱い想いがにじみ出てくるのを感じます!これから、暮らしの目からウロコでどんな活動を考えていますか?
かずみ 私は今、自分がやっていること全てが国際協力につながっていると思っています。そして、私の考える国際協力の最終地点は”教育”なんです。暮らしの目からウロコでは最終的に教育分野に関わりたいと考えています。人生100年時代と言われていますが、私にとっては100年しかありません。「次の世代に引き継がないと地球は平和にはならない」とつくづく思います。
最近、私は自分がやりたいことができている!と心から言えるからこそ、”次世代”を考えるようになりました。教育というとおこがましいですが、同じような想いをもった若い人をサポートすることができたらいいなと思っています。ということで、応援よろしくお願いします!!
国際協力という大きな事柄も、視点を変えれば、自分にできることはたくさんあることをかずみんの言葉から強く感じることができました。
暮らしの目からウロコでも、視点を変え、新しい発見を生み出すための企画をどんどん生み出してくれるでしょう!
【コミュニティメンバー募集中!】
暮らしの目からウロコでは「地球に、私に、家族にやさしい暮らし」をテーマに、エコでエシカルな暮らしを一緒に楽しむコミュニティを立ち上げました。今、自分にできることを探してみたいと思った方は一緒に考えてみませんか?コミュニティの詳細は以下noteをご覧ください!
※第1期は定員となりましたので申込を締め切りました。第2期は2021年11月に募集開始予定です。最新情報はSNSをご覧ください。