Number1060号『[ロングインタビュー]羽生善治「来るべき、小さな光」』(2022年10月6日発売)
の記事を読んで、いろいろと考えてみた。
美意識とは日本人特有の考え方で、昔から受け継がれた伝統である。羽生さんは、伝統=経験の積み重ねの重要性を想い、新しい形の美意識を作り上げようとしている。
すごく重要な考え方だと思う。将棋の世界だけじゃなくても、若い頃は勝ちたいと思うことは多い。それは、大学や就職先などの自分のステータスだったり、車や服などの物質だったりと張り合っていた。しかし、年齢を重ねると、そういった考えは減り、モチベーションは下がっていく。
現代人が負けたくないと思うものは、何だろうか?モチベーションを下げないようにするには、どうしたら良いだろうか。
人それぞれ守りたいものは違うけれど、日本人は日本人のアイデンティティである美意識や共同体主義などの伝統は守りつつ、共同体主義と個人主義の間で新しい日本人になっていく必要がある。