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日々是感謝

 35歳独身ともなると、好奇な目で見られることも少なく無い。中には、「作っちゃえばこっちのもんですよ。」とか「女性は子どもを産むために若いうちにキャリアを積みたいと考えるのが普通。」とか「©️さんを見て、私も35で結婚してないとやばいと思い始めました。」などと心ない言葉を投げつけてくる人もいる。調べて知ったが、このように独身者を不快にさせる言動は「シングルハラスメント」略してシンハラと言うらしい。

 2017年から婚活パーティーやマッチングアプリを使用し、約60人もの男性とデートを重ねてきた。2019年末には、これではダメだと結婚相談所に登録し、僅か6ヶ月ではあったが、活動の中でお見合いも経験した。その中で「お付き合いしてください。」と言ってくださる方も数名いたが、それでも誰ともお付き合いに至ることなく、ここまで来てしまった。相手に何を求めているのか、なぜうまくいかないのか幾度も省みてはいるが、はっきりした答えは出てこない。何となく自己肯定感の低さが上手く機能していない一因ではないかと考えるようになってきた。

 国際化、多文化共生社会が謳われるここ日本では、昔に比べ国を跨ぐ人や物の行き来が盛んになり、他者との相互理解の機会は多くなってきた。また、昨今は特に「オリジナリティ」を認め、各々の「キャラクター」を尊重する時代になってきているように感じる。そこでよく耳にするのが「自分を愛さなければ他人を愛することもできない」というフレーズだ。自己理解や充実感あってこそ初めて真のコミュニケーションが育まれていくと考えると、天涯孤独で終わりそうな気がして恐ろしくなる。

 35は前厄だ。昨日まで4連休だったこともあり、東京大神宮へ参ってきた。幸せ御籤は末吉。「今いる場所に感謝して自然体でいること」と書かれていた。今日も命があって、美味しいご飯を食べられて、眠いながらに出勤している当たり前のような幸せを噛み締めて、今日一日を心穏やかに過ごしたい。

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