僕は恋をしたい。傘をシェアする時代でも。
僕が所属している大学はとっても好奇心旺盛な大学で、学校自体が企業に実験の場を提供している。
例で言うとアクセル付きキックボードや、アプリで鍵をシェアできるロッカー、カード決済ではなく顔認証による顔面決済…
これが日本の未来かぁと思うとワクワクするし、それらを知らずに使いこなして生活をしている僕にもびっくり。
うちの大学はすごいのだ。
さてそんな最新鋭ギラギラ大学に新たな刺客がやってきた。
傘のレンタルサービス、「アイカサ」だ。
一本のレンタル価格は1日70円、好きなところで借り、すきなところで返すことができる画期的すぎるサービス。
僕のような折り畳み傘すら持っていくことを忘れる奴らが餌食なのだろうか。思わず「弱者に優しい世界になってきたぜ…」とニヒニヒしてしまった。
…おっとあぶない、僕がここで書きたいのはそういうことじゃない。アイカサの回し者でもなく、アフィリ収入を得る権利すらないこの弱小ブロガーが書きたいのは紛れもなく愚痴だ。不満だ。
それもどうしようもなく女々しく弱々しい嘆きだ。
キュンキュンしたい。
さて、画期的なシェアリングサービス、アイカサ。これを初めてみた時は少し寂しく感じた
「これがいくつものきっかけを消すことになるんだな」
思い出話をさせて欲しい。僕は一度だけだが我ながらとっても甘くて直球な幸せ経験をしたんだ。
好きな子が傘を忘れて、僕の傘に入れてあげたって話。
あの子は相合い傘なるものが初めてだったらしく、遠慮しつつもなんだかんだ入ってくれたあの時間は幸せ以外の何者でもなかった。
…惚気はこれくらいにして。
もしそこにアイカサがあればこんなきっかけはなかっただろう。
…なんというか、こう、もっと合理的にうごいていたと思うんだ、僕もあの子も。
「アイカサがあるから…(笑)」
と断られるくらいなら遠回しな脈なし判定だしこちらとしてもありがたい(泣) が、
アイカサというサービスがある世の中で相合い傘を提案するこちらはたまったもんじゃない。
告白ではないかこれは。
…あれ ぼくはこのnoteで
と散々に書き散らかしたかったが、
「アイカサがあるこの世界で、僕は君と相合い傘がしたい」ってめちゃめちゃエモじゃないか。キュンキュンじゃないか。
これが次世代の求愛行動とでもいうのかっ
やるじゃないかアイカサさんよ。次世代ベンチャーさんよ。
恋とかオワコンっしょww
っとはいえ現実はとっても現実的だ。
マッチング機能の精度はすざましく、某アプリでは位置情報で相互監視をし、加えて相合い傘の成功率も著しく低下。
不便利が誰かの助けを呼び、それがきっかけを作るのに、その不便利は「起業アイデア」となりさまざまな頭脳が潰しにかかる。
便利に満ち溢れた今の時代、恋はもはやオワコンななのでは。
あなたに聞こう。
お金さえあれば何不自由なく便利に生きれるこの時代で、恋がオワコンとなりつつある時代であなたは恋したいっすか。
ぼくは大声で言おう。
僕はそれでも恋したいと思うのだ。
あのこと付き合いたいなと思うのだ。
そして、僕はあの子を好きでいる毎日がとても愛おしいのだ。
この幸せの代わりになるサービスや商品が出てきてみろ、僕はそれすら使わずこのオワコンを死ぬまでプレイしてやる。
感情は、心は、最優先事情だ。
世の中は便利になっていく。それは素晴らしいことだ。そしてそれを使いこなすことも大事だ。
でも、だからと言って、便利を理由に、あなたの気持ちに蓋をしなくてもいいと思うんだ。
寂しい時は寂しい、辛い時は辛い、好きは好きでいいんだ。
感情は、心は、最優先事情だ。それにはどんな論理も理屈も技術もかなわない。
アイカサもね、俺らには勝てねーよ。
便利が強くなっていくこの世界で、俺らの心は死ぬ気で守ろうな。
追記:一応アイカサさんのHP貼っておきます。普通にめっちゃいいサービスでっせ!!!