はじめに、あるいは、おわりに。
俺はなんで勉強してるんだっけ。
そう思ったのは高校3年の12月。志望校の模試を解いている時にペンが止まったあの瞬間をいまだに覚えている。受験生の12月といえば、基礎固めが終わり、過去問を時始め、苦手を埋める時期。この冬が勝負を決める。
そんなことはわかっていた。わかっていたのだ。
変にプライドの高かった僕は自分では到底届かないような学校を志望校に掲げ、日々スケジュールを組み、毎日のタスクに励んでいたわけだが、ある日ペンが止まった。とくにきっかけなどなかったが、明確に手が