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好きなもの紹介『十三世紀のハローワーク』

小説やゲームでなにかと話題の中世時代。
でも実際に中世とはどんな時代なのか。これをはっきり言える人はそんなにいないのではないでしょうか。
なにせ西洋における中世はおよそ5世紀から15世紀の1000年にも及ぶ期間を指しています。もちろんその間になにも変化がなかったわけがなく、前期と後期でまったく別物なのですから。

そんな中世のなかでも十三世紀頃に実在した職業を紹介したのがこの本になります。

◆紹介だけじゃない

文献を頼りに「こんな職業があって、こんな記述があり、実態はこうだったようです」とする本もまた楽しいですが、この本はそうではありません。

紹介に立ち絵があり、ステータスがあり、スキルがあり、ジョブツリーがある!

つまるところ、私たちが慣れ親しんだゲームの様式で楽しく解説してくれるわけです。
さらに生まれた経緯やどのような立場だったのかの解説もあり、中世に面白く触れられます。
自身で小説を書く方も、TRPGやゲームのシナリオの参考にしたい方も、パラパラめくればアイデアが湧いてくるかもしれません。

※十三世紀のハローワーク6ページより

◆どんな職業があったか?

さて、中世=ゲームな感覚なら『剣士』や『魔法使い』は外せないところでしょう。
まあゲーム脳が過ぎますよね。と、言いたいところですが、実在したそうです。

驚きです。

驚きついでにもうひとつ。
現代に脈々と受け継がれる由緒正しき職業、パン屋なども紹介されていますが、こんな職も当時あったとのこと。

一体どんな職なのか。文字通り傘を貸す職だとして、どんな場面で活躍するのか。どうしてそんな職が生まれたのか。
そんな疑問もまるっと解決してくれます。

実在した剣士はどんな立場だったのか、傘貸し屋ってなんだ、ほかにはどんな人々が中世に生きていたのか。
興味が湧いてきたら、ぜひ手に取ってください。

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