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ぼくたちをもっとよく見て【ギシギシ・ナガバギシギシ+α】

こんにちは、うりぼうです。

すっかり秋から冬になり、身近な草も茶色が多くなってきました。

お花もなかなか見つからないこの季節。(とはいえ、ホトケノザとか咲いてたりしますね^^)

そんな中で、今回は果実を観察すると面白いよ!なギシギシ君を紹介します。

前回「イヌタデ」を紹介した時に私のタデ科メモでも登場した彼らですが、実は大きく4種類仲間がいます。

今回は「ギシギシ」と他の仲間の見分け方を中心に紹介しますね。

どんな野草?

①ギシギシ

「ギシギシ」は日本の在来種で、タデ科ギシギシ属の植物です。

遠くから見ると、ただの緑一色。特に興味を抱かれないような野草の一種かと思います。

今回のヘッダー写真を見て、「わ~、綺麗!!」テンションの上がる方は少ないのではないでしょうか?

私もその一人でしたが、知れば知るほど「かわいいな」と思えてくるのが不思議です。

まず、花がかわいい!

タデ科らしいかわいいお花なのです。

花期は本来8~10月頃ですが、私は最近見かけたので日当たりのいい場所ではまだ見られるかもしれません。

ギシギシの花 ちょっと朝露で重そう…

これだけでは可愛さ半分。じっくり見てみましょう!

小さな花がたくさん!

よく見るとおしべも見えます。なんとも小さなお花の集合体だったのですね^^

名前の由来は『京都の方言で、茎と茎をすり合わせると「ギシギシ」鳴るから』という説があるそうですが、確かな由来はわからないそうです。

ちなみに漢字では『羊蹄』と書きます。羊は思い浮かばなかったな…。

②ナガバギシギシ

「ギシギシ」は在来種ですが、「ナガバギシギシ」はヨーロッパ原産の帰化植物です。

『最近は「ギシギシ」より「ナガバギシギシ」や、それ以外の帰化ギシギシの方が見かけることが多い』と書かれていたのですが、むしろ私の周りは「ギシギシ」ばかりで、仲間のギシギシ「どれ?!」状態でした。

ようやく「これかも!」というものを見つけましたのでご覧ください!!

ナガバギシギシ

はい!見た目わかりませんね☆!

次に確実な見分け方をご紹介します^^

色々なギシギシとスイバ

「ギシギシ」には在来種の「ギシギシ」のほかに、先ほど紹介した「ナガバギシギシ」、それから「エゾノギシギシ」「アレチギシギシ」の4種類がよく見かけられます。

そして、「スイバ」。

これもタデ科ギシギシ属の植物なので「ギシギシ」とよく間違われるようです。

これらの分類は葉っぱでも判断できるそうですが、初心者の私でもわかりやすかった「果実」に着目して分類してみましょう!

拙い絵ですが大雑把には以下のように分類できます。

粒の絵は上から見たと仮定しての図です

では、これを踏まえて実際の果実を観察してみましょう^^

※「スイバ」「エゾノギシギシ」「アレチギシギシ」は、時期なのか場所柄なのか見つかりませんでした。補足として文字だけで説明しますね。ごめんなさい。

(実物見られたら写真も載せますね!)

■ギシギシ

下の写真を見てください^^

まずはヒラヒラした部分(「内花被片」という名前です)に注目です!

先ほどのイラストに描いた、縁のギザギザがわかりますか?

そして幅広!粒は白っぽい!このことから「これは「ギシギシ」だな」とわかります。

ギシギシの果実

粒が三つというのはこの写真ではわかりにくくて申し訳ないのですが、赤丸の部分に注目してもらえると、一つの塊なんだなとわかってもらえるかな?と思います。

この塊の粒の大きさはほとんど同じです。

全体的に見ても粒が揃っている感じで、ぎゅっと詰まった印象を受けます。

■ナガバギシギシ

続いてナガバギシギシを見てみましょう。

先ほど見た「ギシギシ」と比べてヒラヒラした部分にギザギザがないのがわかりますか?

それにちょっと「ギシギシ」よりも果実のつき方がまばらな気もします。

ナガバギシギシの果実

そして粒。同じく一つの塊だとわかりやすい部分に赤丸をつけましたが、粒の大きさが揃ってません。一方は半分くらいの大きさになっています。

全体的に見ても、小さかったり大きかったり。

「ギシギシ」と比べて粒の大きさが揃っていないように見えます。

「ギシギシ」と「ナガバギシギシ」は葉っぱの違いをよく言われるのですが、「ナガバギシギシ」の葉は緑が濃く波うっているそうです。

しかし私にはそう言われればそうかな?という感じでした。「ギシギシ」も下の葉は少し波打ってるのでよくわかりません^^;

やはり果実で見分けるのが良いのかな?と思います。

■アレチギシギシ・エゾノギシギシ

この二つのギシギシの特徴は粒に赤みがあることだと思います。

あとは、ギザギザがあるかないかで分類できそうです。

また「アレチギシギシ」は「ギシギシ」と比べると、果実のつき方がまばらなようです。

「エゾノギシギシ」は1909年に北海道で見つかったのでこういう名前ですが、今は全国に広がっているようです。

赤いギシギシを見つけたらぜひともチェックしてみてくださいね^^

■スイバ

「スイバ」は「ギシギシ」と間違われることの多い植物です。

果実の特徴としては、他のギシギシの仲間に見られた粒がありません

また上の方の葉っぱは、茎に抱きついている感じですので見分けがつきやすいかな、と思います。

簡単に描くとこんな感じです。

上部の葉っぱ

簡単なので、実際とは違うかもしれませんが、大体のイメージは間違ってないと思います^^;

おわりに

今回は「ギシギシ」を紹介しました。

蜘蛛くんのお住まいにもなってます

「ああ、雑草だな。」と思われがちな「ギシギシ」ですが、今はちょうど果実が見れる時期でもあります。

身近なギシギシ君は一体誰なのか、見てみると面白いかもしれません。

ぜひ、観察してみてくださいね!

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました^^


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