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私たちの色、絵画みたいでしょ?【スイバ】

こんにちは、うりぼうです。

GWが始まって、ようやくホッとした時間を過ごせる日々がはじまりました。

お菓子を作ったり、ただただ眠ったり。

時間があっという間に過ぎ去っていくのはもったいない気もしますが、たまにはこんな時間の使い方したっていいじゃないか、と自分に甘い言葉を囁いて、過ごしています^^;

みなさんはお休み満喫されていますか?

去年よりは、今年は少し外に遊びに行きやすい環境になりましたね。

ちょっと目線を上げると木々のとても明るい新緑が目立つこの季節、ふと足元を見ると、まるでグラデーションのような異なる赤色をした植物が、背を伸ばしています。

今回はその植物「スイバ」をご紹介したいと思います。

(「スイバ」を「ギシギシ」と呼ぶ地域もあるそうですが、ここでは「スイバ」で紹介しますね^^)

どんな植物?

「スイバ」はタデ科ギシギシ属の植物です。

見た目は雑草。ただの草。背が高くてちょっと邪魔、など、色んな悪口が出てきそうな彼らの見た目。

やっぱりただの草(T=T)

でも、個体によっていろいろな赤さを持つ彼らの群生している風景は、まるで絵の具のまじりあった、美しい水彩画のように見えるのです。

赤みの強いスイバ


少しみどりっぽいスイバ

同じ場所で、同じ日に撮った「スイバ」ですが、個体によって全く違いますね。

この色の変化について調べてみたのですが、はっきりした答えは得られませんでした。

伸び始めてからの時間経過で緑になっていくのかしら?

「スイバ」は雌雄異株、つまり雄株雌株があります。
色の変化はそれによるものかな?とも思ったのですが、それも違う様子。

それは先ほどの写真を見ても一目瞭然です。じつは、先ほどの二枚は両方とも雌株なのです。

ところで雌株と雄株には、どんな違いがあるのでしょうか?
早速見てみましょう^^

スイバの雌株

「スイバ」の雌株に花を咲かせる雌花は、私のイメージではイソギンチャクのようなお花です。

ぶら下がっているうちわのようなものは
果実(種)です。
お花は上のモジャモジャさんです

とても小さいお花で、受粉してできた果実よりも小さいので、肉眼では赤いブツブツがあるようにしか見えないかもしれません。

ピントが甘いのもありますが、
少し離れるとブツブツにしか見えません💦

スイバの雄株

それに比べて「スイバ」の雄株で花を咲かせる雄花はタデ科の仲間らしい、とてもかわいいお花です。

薄紅色でめっちゃかわいい🎵

真ん中に黄色のものがあるのがみえますか?
これが雄しべで花粉を飛ばすんですね^^

撮影しているときに、隣にあった「スイバ」に指が当たったのですが、スマホに花粉がわっと落ちました。

けっこう落ちるものだな、と驚くと同時に、少しの揺れでこれだけ花粉を落とすということは、風が吹けばたくさんの花粉が飛ぶのだな、と納得しました。

さすがは風媒花(風によって受粉する植物)です^^

雄花は2~3mmほどサイズがありますので、こちらはよく見ると肉眼でも雄花だとわかります。

少し離れたところから撮った写真をみてみましょう。

星が集まっているような可愛らしさです

雌花よりも花の形がくっきり見えますね^^

親しまれてきた植物

「スイバ」はかじると酸っぱい味がします。
これが彼らの名前の由来であったりします。つまり「酸い葉」ですね^^

「スカンポ」と呼ばれ、昔から親しまれてきた植物。

図鑑にはそう書かれていましたが、「イタドリ」というタデ科の植物もまた、同じく「スカンポ」と呼ばれています。

呼び方に地域の差があるのかもしれません。

ちなみに私は小さい頃、山で「スカンポ」をかじった記憶があります。

酸っぱいだけで、特に美味しいものでもなかったような気がするのですが、何故かとても好きで、山から数本持ち帰りかじっていました。きっと自然のものを頂いているという感覚が楽しかったのかな^^

この私の思い出の「スカンポ」は、そういえば「スイバ」ではなく「イタドリ」でした。

どちらも「シュウ酸」という成分が含まれていますので、食べすぎるとお腹を壊したりして注意が必要ではあります。

ですが、お浸しなども良く食べられるそうで、ヨーロッパでは「ソレル」というハーブとして親しまれているそうですよ。

スイバの特徴

「スイバ」にはよく似た「ギシギシ」という名の植物があり、パッと見た感じではどっちが「ギシギシ」で、どっちが「スイバ」なのか見分けがつきにくいです。

どちらも、雑草っぽい感じが拭えません…

これがギシギシですが、
やはり見た目「ザ・雑草」で
見分けにくいです^^;

そこで簡単に見分ける方法を紹介しますね^^

1.葉っぱのつき方

ほぼこれだけで見分けがつくのではないかと思います。

「ギシギシ」を説明した時のイラストの使いまわしで申し訳ないですが、こちらをご覧ください。

「ギシギシ」の葉っぱは柄がスッと伸びていますが、「スイバ」は葉が茎に回り込むような形で柄は見えません。

では実際の「ギシギシ」と「スイバ」を見てみましょう!

「ギシギシ」には葉の柄がありますが、
「スイバ」は葉が茎にくっついてますね

2.果実の形

果実がつくと「ギシギシ」と「スイバ」の見分けの一つにできます。

「ギシギシ」は果実に粒がありますが、「スイバ」にはなく団扇のようです。

こちらも実際に見た方がわかりやすいです^^

「ギシギシ」にはお団子のような粒がありますが
「スイバ」には何もありません

「ギシギシ」は緑だけですが、「スイバ」は色々な色があるのも特徴です^^


「ギシギシ」についてもしご興味がありましたら、私の記事で申し訳ないですがこちらをご覧ください^^

おわりに

今回は「スイバ」を紹介しました。

赤みの強い雄花

「スイバ」は一見すると本当にただの雑草(ごめんね、スイバ)なのですが、よく見るととても美しいなと思います。

とくに今回ヘッダーに使った「スイバ」は真っ赤で、サンゴのようだなと思いました。

雌花はイソギンチャクで、雌株はサンゴ。海の底にいるみたい。想像が膨らんでとても楽しかったです。(一緒に写ってるノジシャは貝殻かしら?!もしくは海底の砂浜)

たくさん咲いている場所では、最初にも書きましたがグラデーションがとても綺麗で、私の中の「スイバ」の印象がガラリと変わりました。

一見お花なんてついていないような野草でも、よく見ると小さなお花をさかせているのですね^^

「やっぱりかわいいな、野草」と再認識です。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました^^

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