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わたしたち、実はすごいのよ!【メハジキ】

こんにちは、うりぼうです。

6月にまさかの猛暑になったかと思いきや、7月には梅雨に戻ってしまったかのような雨続き。

いつもどちらかというと夏は暑さに負けて、お散歩に出かける機会がうんと減ってしまうのですが、小雨の中を歩くのは意外と平気だったりします^^

今回はそんなお散歩中に出会った「メハジキ」を紹介します。

どんな野草?

「メハジキ」はシソ科メハジキ属の植物です。

道ばたや野原、河川敷など比較的荒れ地でも見られる野草だそうですが、私は今夏、河川敷で初めて見ました。

夏には紫色の花を咲かせます。
間からぴょんぴょん出ている葉が
特徴的ですね^^

花の時期がちょうど夏の暑い時期(7~9月)なので、毎年お散歩に出る回数が減っているこの時期。

見逃していた可能性が高いです^^;

写真の「メハジキ」はまだ蕾も多く、これから咲くぞ、という感じですが、もっと大きくなると1mを越えた長身になります。

花は段状に固まって咲きます。

少しピンボケしているのが申し訳ないですが、段で花が一塊になっているのがわかりますか?

下の方は段の間が密でわかりにくいですが、
上の方は間が空いているので
段がわかりやすいです^^

花の形は唇形花しんけいか。花の形が上唇と下唇に見えるような花の形をしています。

「ヒメオドリコソウ」と同じような形ですね^^

濃い色のボーダーがお洒落さんです^^

花の色も何となく似ている気がしますが、「ヒメオドリコソウ」もシソ科ですので、近い親戚と言えるかもしれません。

葉が特徴的

「メハジキ」の特徴の一つは、葉の様子だと思います。

特に花の時期に見られる、上部の深い切れ込みの入った線のような葉は、とても面白い形だな、と思います。

(上部は切れ込みの入っていない、しゅっとした細長い葉の場合もあります。)

花の塊の下からぴょんぴょん伸びるのも特徴的ですね^^

「キセワタ」などのよく似た花の植物もいくつかあるのですが、この葉の特徴は他にはないので、「メハジキ」を見分けるポイントの一つにもなります。

しかしこの葉の形、実は花の時期にしか見られません。

冬から春にかけては、ハート型の葉になるのです。面白いですね^^

しかし花の時期でないと、ちょっと見つけるのが難しそうです^^;

果実は4分割

果実(種)は4つに割れます。

矢印の部分に綺麗な割れ目が見えますか?

この一つ一つが種子だとすると大変な数が周りに生えていそうなものなのですが、周囲には10~20本程度しか生えていませんでした。

近くには様々な種類の植物がいるので、うまく共存しているのかもしれませんね。

名前の由来

メハジキ属を表す学名の「Leonurus」は、ギリシャ語で leon「ライオン」と oura「尾」による合成語になります。

花がつく長さが長いのでこの名前がついたようです。

和名の「メハジキ」は、子どもたちが短く切った茎を瞼に挟んで目を開いてはじく、という遊びをしていたから「目弾き」とつけられたそう。

とはいえ、私はこれまで見たことがなかった植物なので遊んだことはありません^^;

私の付近に少ないのか、全国的に少ないのかどっちなのでしょう?
(たまたま見逃していただけ?)

みなさんの周りには生えてますか?

全草が薬草!

「メハジキ」は古来より生薬として扱われてきた植物です。

花の時期に地上部を乾燥させた「メハジキ」は、血行を促したり、月経を整えたり、利尿して水腫を除くなどの作用がある婦人薬や利尿薬として用いられてきました。

産前産後の保健薬として使われたこともあり、この乾燥させた「メハジキ」のことを、漢方では「ヤクモソウ(益母草)」と呼んでいます。

昔のお母さんたちの強い味方だったのでしょうね。

漢方について調べていると、なんとあの養命酒でも使用されていることがわかりました。

大切にされてきた先人たちの知恵であり植物だったのですね。

おわりに

今回は「メハジキ」を紹介しました。

河川敷の一角に集まって生えていました

今回の「メハジキ」は私が野草好きになってから今までで、初めて出会った植物でした。

野草のすごい力には驚かされることが多いですが、まだまだ知らないことはたくさんあるものだな、と改めて実感です^^

あまりに暑い日が続くので夏はお散歩控えめでしたが、お散歩しないと出会えないこともあるので、また小雨の時に出かけてみたいと思います。
(暑い時は無理です^^;)

皆様もこれから夏本番!
熱中症に気をつけて、夏を楽しんでくださいね!

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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