色が違っても仲間だよ【ニワゼキショウ】
こんにちは、うりぼうです。
GWが終わって、すっかり平常モードですね。
ものすごく雨が降ったり、気温の変化が激しかったり、お天気は平常とはいえませんが、みなさま体調崩されていませんか?
さて、今回は小さな2色のお花を咲かせる「ニワゼキショウ」を紹介したいと思います^^
どんな野草?
「ニワゼキショウ」は、アヤメ科ニワゼキショウ属の植物です。
北アメリカ原産の帰化植物で、日本へは明治20年ごろ渡来したと考えられています。
もとは植物園に栽培されていたものが逃げ出して全国に広まったとか、種から広まったとか色々な説もありますが、現在では比較的どこでも見られる植物です。
背丈は10cm~20cmほど。
葉っぱは芝生のような、まっすぐで細い葉っぱをしているので、花が咲かないとなかなか見分けがつかないかもしれません。
花は一日でしぼんでしまいますが、花期(5~6月ごろ)は次々と蕾がつくので、同じ株でもしばらくお花が楽しめます^^🎵
「ニワゼキショウ」の名前は、漢字で「庭石菖」と書きます。
葉っぱの広がり方などがショウブ科ショウブ属の「セキショウ(石菖)」に似ていて、庭先に生えるからだそうですよ。
また「ナンキンアヤメ」という別名でも親しまれているようです。
花の色
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「ニワゼキショウ」のお花は2色あります。
見る機会が多いのは「赤紫色」のものですが、「白」のお花もあります。
色は2色ですが、特徴は同じ。
① 中心に近いところは濃い紫色
②一番真ん中は黄色
せっかくなので、2つのお花をアップで見てみましょう^^
「赤紫」の方はベースの色がもともと赤系なので、中心の濃い紫がわかりにくいですが、「何となく濃いな」と感じてくだされば嬉しいです^^
また、花びらに濃い紫で筋が入っているのもわかりますか?この筋は、なんと花びらの裏にもあるのです。
なんとも見にくい写真でも申し訳ないですが、こちらです。
ところで、「ニワゼキショウ」になぜ2種類の色があるのでしょう?
ごめんなさい。これについては、調べたのですがよくわかりませんでした。
ただ、遺伝子的には「白」が優性遺伝子だそうです。
それなのに赤紫の方が見かける機会が多いのは、不思議です。もしかしたら赤紫の方が、早い時期に多く広まっていたのかもしれませんね。
これから長い年月をかけて、「白いニワゼキショウ」の方が多く見られるようになっていくのかもしれません。
ちなみに、私は白い方が色がはっきりしていて好みですが、赤紫の方が「ニワゼキショウ」という感じがします。…つまりどっちも好きです^^;
みなさんはどちらが好きですか?
果実(種)はぶら下がる
個人的な「ニワゼキショウ」かわいいポイントとしては、果実(種)のつき方が挙げられます。
なんというかぶら下がり具合が、「ニワゼキショウ」のアクセサリの見えてかわいいのです。
種が多くついているものは、コロコロしています^^
「ニワゼキショウ」見つけたときは、果実の可愛さにも注目していただけると、私が喜びます。うふふ^^
よく似た「オオニワゼキショウ」
私はまだ見たことがないので、詳しい見分けについては書けないのですが、「ニワゼキショウ」とよく似た植物に「オオニワゼキショウ」という名の植物がいます。
「オオニワゼキショウ」は名前が表すようにの、「ニワゼキショウ」より花が大きいのかと思いきや、「ニワゼキショウ」よりも小さなお花を咲かせます。
ではどこか「大」なのかというと、背丈です。だいたい20cm~30cmくらいの高さになるそうです。
そのため「ニワゼキショウ」に比べ、バラバラお花がついて、ちょっとまとまりがないようにも見えるそうです。
裏側から見たときに、黄色の部分にくびれがあるのも特徴だそう。
「ニワゼキショウ」の生えている場所でしばしば混生しているらしいのですが、私は見たことがありません^^;
どうやら「ニワゼキショウ」との交雑種も多いようなので、見分けられていないだけかもしれません…
また見かけたらご紹介したいな、と思います。
おわりに
今回は「ニワゼキショウ」をご紹介しました。
「ニワゼキショウ」は、まさに今の時期に咲いているお花ですので、ぜひとも可愛さを見て頂けたらな、とおもいます。
今回の記事は、豆知識など盛り込めず申し訳なかったので、久しぶりにイラストを描いてみました。
テーマは「色が違っても仲良しだよ」です^^;
楽しんで頂ければうれしいです。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。