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隠れた白色、みつかるかしら【ミズヒキ】
こんにちは、うりぼうです。
とても長い雨が降り続いていましたが、みなさま大丈夫だったでしょうか。
最近の自然災害はとても激しいものが多く、地球の悲鳴かしら?!とも感じてしまう今日この頃です。
さて、今回は緑の中で、とても鮮やかな赤色がひときわ目立つ「ミズヒキ」を紹介します。
どんな野草?
「ミズヒキ」はやぶや林縁などでよく見かける、タデ科イヌタデ属の植物です。
見た目が特徴的なので、見かけるとすぐに「あ、ミズヒキだな」と思うのではないでしょうか。
花の時期になると、花をつけるための長い茎の様なものを伸ばし、そこにまばらに小さな花をつけます。
豆粒みたいな形をした赤いものがたくさんついているように見えますが、実はこれは一般的な花びらではなく、ガクだそうです。この部分は深く切れ込みが入って4つに裂けて開き、「もう、お花でいいやん」と言いたくなるくらいの小花になります。
昔、ガラケーの時に撮った写真しか手元になかったので、拡大してもちょっと見にくいですが、花びらのように見えるのは感じて頂けるかと思います^^
葉っぱには毛が生えていることも「ミズヒキ」の特徴の一つで、触るとふわふわというかザラザラします。
毛の生えていない光沢のある葉で、葉の先がスッと長いものは「シンミズヒキ」という別種だそう。
とはいえ、私は二つを見比べたことがありませんので、簡単に区別できるのか不安ではあります。(今回の写真にも「シンミズヒキ」が混じっていたらすみません^^;)
ガクが全て白いものは「ギンミズヒキ」と呼ばれるようです。
花が終わった後、ガクは果実を包み込み白い柱頭だけが長く突き出た状態になります。この部分が鉤状になっているのでくっつき虫になります。
白いものが伸びているのがわかりますか??
よく見るこの状態は、果実の状態だったようです^^;
ずっと蕾だと思っていました。
ヘッダーの写真で少し観察してみましょう。
(写真の上の方なのでいい具合にぼけていますが^^;)
上から順に、「蕾」、「ガクが開いている」、「果実」になります。
蕾には白い柱頭が出ていませんね^^
ミズヒキと水引
「ミズヒキ」という言葉でパッと思い浮かぶのは「水引」ではないでしょうか。そう、ご祝儀袋などについているアレです。
植物の「ミズヒキ」は、まさにその「水引」が名前の由来になります。
「ミズヒキ」のガクが4つに分かれてお花のように開くことは、先ほど少しお話しました。
その色が「上半分が赤、下半分が白であることから」、もしくは、開いていなくても「下から見ると白色が見える」ので紅白の「水引」に似ているので、この名前が付けられたと言われています。
またしてもガラケー写真の拡大でわかりにくいですが、じっくり見てみましょう。
はっきりとはわからなくて申し訳ないですが、上が赤、下が白になっていることはなんとなくわかっていただけるかと思います。
どうしても赤色が目立つ「ミズヒキ」ですが、すこし屈んで、白色を探してみてくださいね!
おわりに
今回は「ミズヒキ」を紹介しました。
「ミズヒキ」を調べ終わってから写真を見直してみると、見事に果実の写真ばかりで、なかなかのショックでした^^;
うーん、調べてからもう一度撮影に行けたら良いのですが、なかなかそううまく行かないもので…^^;
調べてみて初めて知ったのは、くっつき虫であること。
私は「ミズヒキ」を山でしか見たことがないので、いつも大体同じ時期にしか出会わないため、全く知りませんでした。
また一つ知ることができて良かったです^^
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。