え?時間がわからない?私たちが教えてあげる!【ハゼラン】
こんにちは、うりぼうです。
急激な暑さの変化で、植物たちも季節がわからなくなるんじゃないかと心配してしまう今日この頃、みなさま体調大丈夫でしょうか?
このところちょっと時間が取れず、あまりnoteの世界に来ることができず、記事の更新やみなさまの記事に訪れることができていませんでした。
のんびりペースな私ですがよろしくお願いします^^
さて、今回は「ハゼラン」という植物を紹介します。
私がその辺の草を観察するきっかけとなった、有川浩さんの『植物図鑑』でも、カーテンコールとして題材に取り上げられていた植物もあります。
ではさっそく見てみましょう。
どんな野草?
「ハゼラン」は熱帯アメリカ原産のハゼラン科ハゼラン属の帰化植物で、明治期に観賞用として入ってきたものが逃げ出して繁殖したと考えられています。
有川浩さんの『植物図鑑』で登場した時の表現は、要約すると「街路樹の根元に生え、すっと細い茎を伸ばしている」というようなものだったので、「ハゼラン」を見たことがなかった私は、てっきり「ヒメツルソバ」のような地面付近で花開く植物だと思っていました。
そころが実物を見て、意外な背の高さに驚きました。
大きいものではなんと80cmにもなるそう!
意外と背の高い植物です。
「ハゼラン」は、今は「ハゼラン科」で分類されていますが、以前は「スベリヒユ科」でした。「スベリヒユ」といえば、食べられる野草として有名ですよね。
「ハゼラン」の少し肉厚で柔らかい無毛の葉は、食べることができるそうです。原産国では野菜として栽培されているそうですよ^^
(とはいえ、食べるときは自己責任でお願いします)
「ハゼラン(爆ぜ蘭/爆蘭)」」の名前の由来は諸説あるのですが、その一つに秋になると実が爆ぜて周囲に種を飛ばすから、というのがあります。
花の時期の実は赤くかわいい感じのコロコロした実ですが…
秋になると実が割れてきます。
他にも、次々に花が爆ぜるように咲くから、などの説もあります。
「ラン」は美しい花に対してよく付けられる名前で、特に蘭の仲間というわけではありません^^
「マツバウンラン」などと同じですね。
かわいい小さなお花は、時間限定
お花はとても小さい綺麗な5枚の花びらを持つ、濃いピンクのお花です。
大きさは5mmくらいでしょうか。
花の時期は長く初夏・夏頃~10月くらいまで楽しむことができます。
ほとんどの植物が花びらの数とガクの数が同じなのですが、「ハゼラン」のガクの数はなんと2枚!面白い特徴です。
綺麗な写真がなく申し訳ないのですが見てみましょう。
なんともわかりにくい写真で申し訳ないです…
写真撮り直したら差し替えますね^^;
それまで薄目で何となく見て頂いたらありがたいです。
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お花の特徴といえば、もう一つ忘れてはいけない「ハゼラン」の特徴があります。
それはお花の咲く時間です。
「ハゼラン」はなんと午後3時から午後4時くらいの時間に咲き始める、時計のようなお花なのです。そしてたった2、3時間しか咲いていません。
もしかしたら、毎日横を通っているけれど「ハゼラン」と気づいていない方もいらっしゃるかもしれませんね。
このような特徴から「ハゼラン」は「三時草」とも呼ばれたりします。
では朝はどうなっているのでしょう?
AM8:00頃の「ハゼラン」の様子を見てみましょう。
この特徴は『植物図鑑』にも書かれていて、「不思議な花だな」と思ったのを覚えています^^
「ハゼラン」は他にもその花の咲き方が花火に見えることから「花火草」という別名を持っています。
「ニワゼキショウ」の記事に、風花さんからコロンとした実が「線香花火」のようだとコメントを頂き、本当にそうだな、といました。
「ニワゼキショウ」の実が、紙の、あのいつ落ちるかわからない儚い線香花火なら、「ハゼラン」は同じような火花を出すけれども、ひと回り大きな火花を出す手持ち花火のような気がします。
(その花火の名前は出てきません….^^;)
パッと光って消えていく様子は、ハゼランの少しの時間だけ花開く様子に似ているようにも感じます。
私に新しい「ニワゼキショウ」の印象を与えてくださった風花さんのnoteはこちらです。
言葉ひとつひとつが優しいな、と思います^^
おわりに
今回は「ハゼラン」を紹介しました。
「ハゼラン」はアスファルトの地面のすき間からでも結構普通に出てきて咲いていますので、比較的身近な野草ではないかな、と思います。
ただ、花がないと実だけでは気づきにくいかもしれません。
午後3時。
まだまだ日差しが厳しい時間帯ですが、もし時計がなくて時間がわからなくても、「ハゼラン」が咲いているのを見つけると午後3時は過ぎています^^
夏も秋も変わらず夕方近くに咲くのは不思議ですね。
今回も最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。