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閃の軌跡Northern War考察① PV第一弾と主要人物の考察!
日本ファルコムとタツノコプロがタッグを組んだ、《閃の軌跡》シリーズの外伝アニメ《The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War》。
先日、閃の軌跡NWの第一弾PVが発表され、物語の骨子となるであろうストーリーのあらすじと、主人公ラヴィを含む主要人物4人の情報が明らかとなりました。
シリーズをプレイしてきた自分は、とにかく「キターーーーー!!」という感情が巻き起こりました。広大すぎる舞台のゼムリア大陸。原作ゲームだけでは覗けない周辺国の数々。その一つ、ほぼ全ての作品に何かしらの影響を与えている最北のノーザンブリアなのですから、喜べないはずがありません。
そして考察厨としては、やはり与えられた情報を深く考え、そして既に出ている物語と関わる情報を整理したくなったのです。
本当は原作で明らかになっているノーザンブリアの情報とか、原作の登場人物とか、色々と情報を列挙しようと思ったのですが、そもそも原作既プレイ勢にとっては既知のことでしょうし、未プレイの軌跡初見の方にとっては過度なネタバレになりそうなもの。何より、Wikipediaなどを探せば他のサイトで情報も整理されていますし、ここでは
①PV第一弾と主要人物4人の考察
②そもそも軌跡シリーズとは?
③etc...(続報後)
といった形で、気になることを語ったり、補足程度に原作の情報を復習していこうかと思います(一ファンが何を語っている……)。
それでは、ゼムリア北西部の最貧地域に想いを馳せるため、多くの情報という防寒具を集める文章の旅へご案内します……!
※本記事では、特に断わりがなければ閃の軌跡NW公式サイトやPVより引用しています。
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1.第1弾PVを見て
七耀暦1205年。
ゼムリア大陸北西部に位置する最も貧しい地域であるノーザンブリア自治州で生まれ育った少女ラヴィ。
彼女は故郷を守るため、そして、かつて英雄として崇められながらノーザンブリアを裏切った祖父・ヴラドと自身は違うのだと証明するため、大陸最大の猟兵団として名高い《北の猟兵》に志願し任務を遂行していた。
任務に没頭するあまり規律違反を繰り返すラヴィは、ある時、マーティ、イセリア、タリオンと小隊を組まされ無謀ともいえるエレボニア帝国への内偵任務を命じられる。
ノーザンブリアを脅かす未知の存在《帝国の英雄》の情報を掴むために。
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2022年11月時点で軌跡シリーズは、七耀歴1209年まで歴史を進めています。
閃の軌跡NWは1205年であり、既プレイ勢にとってはノーザンブリアの外側で何が生じたかは知っている。とはいえ、実際に北の大地でその歴史に対してどんな政策・謀略・ドラマが生じていたかは知りません。
自分も含め、既プレイヤーは《War》のタイトルからとある戦争について描いていくのかと思いましたし、その予想は今でも持っています。けれど、「帝国の英雄の情報をつかむために現地へ内偵する」いうのは予想外でした。
原作は大体シリーズを通して同じ国のなかでの冒険が描かれ、《閃の軌跡》においては帝国が舞台。その枠組みからも外れないストーリー構成になりそうです。
敵国に潜入し、帝国の英雄の情報を掴みに行く。帝国はこの世界で最大の巨大軍事国家として知られており、最貧地域の一猟兵たちが内偵に行くというのはあらすじにもあるように無謀にも思えます。そんな困難なミッションを、彼らは成し遂げられるのか。それとも失敗に終わるのか。目標を達成する・しないではない別の課題が物語に立ちはだかるのか。現時点では何とも言えませんが、
少し話が外れてしまうのですが、数年前に筆者は《1917~命をかけた伝令~》という洋画を観ました。「第一次世界大戦中、イギリスの兵士がドイツ軍の敵陣を突っきって味方部隊への伝令を届けに行く」というのが一言あらすじで、個人的に好きな映画です。
戦記物で、困難で重要な作戦に従事する。その中でラヴィを始めとする仲間たちが、目に見える困難だけではなくて自身の抱える葛藤に立ち向かっていく……とは限りませんが、単なるシリーズの外伝として既プレイ勢を満足させるだけではない、一つの完成された物語を見てみたいを思っています。
ここからは、主要人物4人に対して好き勝手に語って行きたいと思います。
2.《反英雄》の英雄伝説~ラヴィアン・ウィンスレット~
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ノーザンブリアの英雄の孫。他人をあてにせず、単独行動をとる唯我独尊タイプ。あまり自分を語らず他人にもあまり興味がない。北の猟兵入団後、戦闘能力の素質が開花した。類いまれなる身体的戦闘能力をもち、大抵のことは一度見聞きすれば習得することが出来る。自分の信念のためなら多少の任務違反は厭わない。
軌跡シリーズは、日本ファルコムが送る《英雄伝説》シリーズの一枝になります。
英雄伝説。文字通り無数の英雄たちが織り成す物語。それが軌跡シリーズの骨子です。一人一人は少しの特技や立場を持つ普通の人間、悪の親玉にはかなわない細い糸たち。けれど作中の主人公たちが中心となって寄り集まり、しなやかで太い束となって激動の時代に立ち向かっていく。
そして主人公の身内や関係者には、力をより合わせる資質を持ちつつ、強大な影響力を持つ英雄と呼ぶにふさわしい者たちがいます。
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左上:ケビン・グラハム(宗教教会の隠密騎士)
左下:ロイド・バニングス(熱血で知的な二枚目警察官)
右上:ナユタ・ハーシェル(外伝主人公、好奇心旺盛な少年剣士)
左下:リィン・シュバルツァー(道に迷える士官候補生)
中央:エステル・ブライト(周囲を明るく照らす太陽の少女)
そんな中で、閃の軌跡NWの主人公であるラヴィは歴代主人公たちと同じく、ノーザンブリアの英雄の孫という身内に強大な存在がいる出自。であるのにその英雄が「祖国を捨てた」と言われ、そしてPVでは女性幹部らしき人物が語る「帝国の英雄」というワードに対して、並ならぬ感情を向けているようです。
現状では、「自分や家族や祖国を捨てた祖父に暗い感情を向けている」ようにも解釈できる。そんな自分が巨大国家の英雄を調査する潜入任務につく。因縁めいたものを感じずにはいられないのでしょう。
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本来好意的な感情を向けることが多い身内に対して負の感情があるとすれば、それはそのまま「他人を信じられない」というラヴィの見聞にも納得がいきます。
ノーザンブリアは方々の情報で明らかなように大陸最貧の地域であり、動物としてのヒトも集団の人間としても生きるには過酷な環境です。そんな中で戦いに投じることで開花した戦いの才能。軌跡シリーズには化物と称されるような人物たちがいますが、ラヴィは少なくとも一兵卒よりは強い存在らしい。当然、普段から意識する死生観も一般住民とは違う並々ならないものだと思います。
「帝国へ潜入する」というのがその通りなのだとすれば、ラヴィはこれから仲間たちとともに最貧の地から出て、南の帝国(シリーズでは大陸最大の軍事国家として知られています)に踏み込むことになる。文字通り外の世界を知ることになり、今まで「祖父への反抗」が多くを占めてきたラヴィの価値観に一石を投じることになるかもしれません。
そしてそんなラヴィが見据えるのは「帝国の英雄」……祖国を裏切った祖父とは違う、《本物の英雄》の《嘘偽りのない姿》を目撃することになる。彼女の心の行く末が楽しみなところです。
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ところで、潜入用の服装らしい普段着に萌えました。かわいい。
イセリアに肩を組まれてへの字になってるのもいいですね。思ったより背が低いらしく、かわいい。
くっ、やるなファルコム&タツノコプロ……!
3.昼行灯な親父は強者の明かし?~マーティ・S・ロビンソン~
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北の猟兵の古参兵。昼行灯な立ち居振る舞いで見た目は頼りなさそう。ラヴィたち内偵メンバー内のとりまとめ役だが責任を取る立場や人の上に立つ立場にはなりたくないと考えている。その一方で自身の生い立ちから弱者に共感する思いも強く、強者からの不合理な抑圧を嫌う。状況察知能力に長け、人のフォローに回ることが多い。子供に好かれる。
軌跡シリーズでは、《親父枠》というものが存在します。それは敵・味方を問わず登場人物の父親に(時々母親も含めて)送られる称号。大体、登場人物の父母たちは有り得ないくらい強かったり知力に長けていたりするのです。なので軌跡シリーズでは「じいちゃんでも年長者程強い」という法則があったりします。だって紳士な年配の執事さんが急に剣を持って必殺技をエコーボイスで唱えたりするんですもの。
とまあ冗談は置いておいて、中心人物4人の中でマーティは内偵メンバーを取りまとめ、また北の猟兵でも古参兵だといいます。昼行灯とは言うけど、これは間違いなく強者だな(偏見)。
実際、北の猟兵の古参兵ということは、その組織の設立の経緯や裏なども知っている可能性がある。加えて猟兵(金次第で戦争だって代行する死神の代名詞)組織の一員でもあるので、そんな組織の責任ある立場になりたくないというのは少しわかる気がします。
人物紹介に書かれているマーティ自身の生い立ちは分かりませんが、予想するかぎりでは孤児だったりするのでしょうか……。ノーザンブリアは大陸最貧地域。生きるために他者から何かを奪わなければならない。シリーズでもモブキャラなどで時々「ノーザンブリアから密航してきた・抜け出してきた」なんて人もいます。彼の口から語られる死生観に注目したいです。
4.軌跡にも珍しい狙撃者の眼は~イセリア・フロスト~
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なんでも楽しまないともったいないと思う性格。一見してノリが軽く猟兵らしくない振る舞いだが実は内偵メンバーのなかでは一番まとも。ノーザンブリアの行く末を密かに案じていることも。銃を扱う事に精通し、スナイパーとしての能力に長けている。
軌跡シリーズ原作はストーリーRPGゲームで、黎シリーズ以前はアクション要素のないコマンド式の戦闘システムでした。
剣や魔法に銃が登場するとはいえ、狙撃銃などは一部のキャラの必殺技やストーリーのほんの一場面で登場した程度。銃使いも基本的に拳銃・双銃・散弾銃・騎銃・レーザー銃のようなものが多かったです。
イセリアは銃に精通し、特に「スナイパーとしての能力に長けている」との紹介文。アニメとして、単なる「ダンジョン攻略→最奥の部屋でボスと対面」だけでない戦闘シーンが見られることに期待をしている自分がいます。もちろん原作でも単調な物語だけではなかったですが、やはりアニメにはアニメでしかできない表現があるとお思います。
イセリア自身は、軽いノリとはウラハラに内偵メンバーの中ではまともらしい。猪突的なラヴィに昼行灯のマーティ、生真面目なタリオンの中では緩衝材のようですが、それゆえに猟兵としてもノーザンブリア民としても一般的な目線で物事を語ってくれそうです。
シリーズを知っている身としては、ノーザンブリアはのんびりとした空気とは縁の遠い場所です。タイトルも《Northern War》なので、激動の中でイセリアがどんな葛藤を感じるかに注目していきたいところ……!
5.戦場に立つ正義の徒~タリオン・ドレイク~
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任務に忠実な人物。生真面目で真っ直ぐな性格。現状の北の猟兵やノーザンブリアへの思いに淀みがない。温厚で他人に気を遣う面も有り、その分付け込まれてしまうことも。屈強な肉体を用いた近接肉弾戦を得意とする。
北の猟兵とは、ノーザンブリアにおいて旧軍人がまるごと猟兵団となった集団。
そして猟兵とは、この世界において高位の傭兵に与えられる称号のようなもので、基本的に平和な場所にいる一般人にとっては恐怖の対象でもあります。実際、猟兵をして「死神と同義だぞ?」と問うキャラクターもいました。猟兵出身の味方キャラもいましたが、大抵はその過去を少なからず忌避していたり、後悔しています。少なくともなんの抵抗もなく受け入れてはなかった。
そんなシリーズにおいて悪の一頭である猟兵の中で「生真面目で真っ直ぐ」な性格。
生真面目とは、世の常識の中で生真面目なのか、それとも対象を始末することも厭わない猟兵として生真面目なのか……。
ノーザンブリア自治州の中で動いている以上は、北の猟兵も治安維持組織としての役割が強いと思います。しかし一度自治州の外に出れば、彼らは他国の戦場で人を傷つける悪魔と化す。仮にそのギャップが立ちはだかった時、果たしてタリオンはノーザンブリアへの思いを淀みない、澄んだままでいられるのでしょうか……?
次回は一旦情報考察から抜け出して、《閃の軌跡Northern War考察② 軌跡シリーズとは》というタイトルで、簡単に軌跡シリーズの概要を解説したいと思います。
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