後ろ向きは前向き
小さい頃から、自分はネガティブな子どもだった。
良くある悪い想像が先行するのもそうだし、悪い想像ありきの後ろ向きな先手を打つ癖もついてた。
背中を壁につけて見える範囲を少なくして防御しているつもり。
いつからだろう。
その考え方は物事の波風を立てない、安心できる考え方なんだと思うようになったのは。
いつからだろう。
失敗しなくて良かったと思うようになったのは。
いつからだろう。
彼はうまくいったけど、自分がやったらきっと失敗していたと悔しさと後悔を誤魔化し始めたのは。
しばらく(相当歳とって)して、上辺だけでも言葉だけでもポジティブな態度を取り始めていた。
悔しかったのかもしれない。
彼らに出来て自分に出来ないことがあるのが。
認めたくなかったのかもしれない。
常に逃げてた自分のことを。
見せたくなかっただけなのだ。
誰ともうまく繋がれない自分の性格を。
ただの負け惜しみ。心に姿勢があったとしたら、猫背で下向いてきっと大丈夫だって呟いて歩いていたんだと思う。
でも、ありきたりだけど、
前向きな言葉を言い続けていたら、行動が変わってきた。
辛そうでも選択肢を前向きに選んできたら、納得できることが多くなってきた。
心を鍛えるつもりで、頭では”痛い”言動だとわかっているつもりでも、一度やってみることにした。
きっと傷つく。嫌な思いをするかもしれない。嫌われるかもしれない。酷い言葉を投げ掛けられるかもしれない。
その程度の先読みしか出来なくて、やってみた後のことなんて考えてこともなかった。
そして、
”嫌な思いしなくてよかったね”の”安心感”よりも
”やってよかったね” の ”心地いい”こと。
事実がそんなに変わらなくても、心の姿勢は背筋真っ直ぐ、大声でやってやった!!!と叫んでいるよう。
こんなに爽快?
まだ何も変わっていないのかもしれない。少なくとも自分の中以外は。
でも、背中はガラ空きで不安になる事だらけだけど、
誰かに押してもらえるかもしれないし、追い風が吹いたら心地よい。
あとは、、、
誰かに迷惑かけないように気をつけていけば、とりあえずはいいのかな。