
組織とは、能力のない人が出世していく場所。シャープさん×水どう嬉野D《ヒラ社員対談》
木:
第2部は嬉野さんとシャープさんです。よろしくお願いいたします。
シャープさん:
よろしくお願いします。
今もうね、すごいリラックスしてます。
嬉野:
藤村さんとの対談終わったからでしょ。
シャープさん:
ふふふふ。
嬉野:
そうなんだよね。毎回ゲスト編集長の人はさ、あの方との対談で全力出して、そんでオレんとこで休憩、みたいな。
シャープさん:
そんなことは(笑)
嬉野:
いやでも、全然違う対談になってさ、面白いと思うよ。藤やんとオレの2人を相手にする側は大変だけど。
シャープさん:
たいっっっっっっっへんです。
会場:
(笑)
シャープさんが生まれて初めて解説を書いた
嬉野:
オレとシャープさんはね、noteでも「どうでしょうさんとシャープさん」っていう対談記事を出したりして。初めて会ったのが2年前?
T木:
そのくらいです。
嬉野:
最初に会ったときに、シャープさんは『ひらあやまり』を初版の時に褒めてくれましたからね。「おぉ、いいなー」って。それで次はぜひ解説を書いてもらおうと思ってたんです。
シャープさん:
『ひらあやまり』の池の話(『ひらあやまり』第七段「池の鯉、池のカメ」)が一番好きなんですよ。
嬉野:
その章を解説したいとかって言ってたからね。いつか「ここがいいんだ」ってシャープさんが解説してくれるっていうイベントをやってほしいよね。
シャープさん:
それはぜひやりましょう。
嬉野:
やりたいねえ。
シャープさん:
文庫版『ひらあやまり』、相当書き換えられてますよね。蛇行しながら行くのが嬉野さんの良さだとか思っていたんですけど。
嬉野:
書き換えましたねぇ。文章を足しすぎちゃってるから分けたりした。蛇行をなくしたってのともちょっと違うんだよね。
T木:
整理されたっていうことですよね。話題をまとめた。
嬉野:
そうそう。
シャープさん:
ただ、ひとつだけ申し上げておきたいのは、僕が解説を書いた時は嬉野さんが書き換えられる前の状態のやつしか読んでないということです。
嬉野:
ふふふ。あなたが書いてくれたところは書き直してないですよ。
シャープさん:
そうでしょう。だからちょっとバランスが・・・。
会場:(笑)
嬉野:
読み返してみたら他の所も書きたかったということですか。
シャープさん:
そうです。
嬉野:
それはありがたいですねえ。
T木:
それは是非イベントをやりましょう。
嬉野:
そうだね。オレ、面白いと思うんだよな、この本。
シャープさん:
いや、これ面白いですよ。
嬉野:
そうでしょう。『仕事論』ばかりが売れてさ(笑)。やっぱりああいうジャンルの本は売れるんだね。
シャープさん:
『ひらあやまり』も「平社員あやまり」にした方が売れるかもしれませんね。
嬉野:
「どういう人が書いてるんだ」って分かりやすいのがいいんだよね。ついに平社員のまま定年するって言う人が書いてるのが分かると多分、分かりやすくなるんでしょうね。
T木:
今回の文庫版『ひらあやまり』も宣伝ではシャープさんを全面に出したいとおっしゃってましたもんね。
嬉野:
そうそう。シャープさんに出て欲しかったね。
シャープさん:
本当にありがとうございます。あとがき書くの生まれて初めてだったんですよ。
「簡単にフォロワーの増える方法」を聞かれると、死にたくなる
嬉野:
そういえば、「あの時に嬉野さんと対談してなかったら会社辞めてた」とか書いてたよね、Twitter か何かで。
自分がしゃべっておいてアレですが、むちゃくちゃおもしろいです。どれくらいおもしろいかというと、この時の嬉野さんとのトークがなければ、たぶん私は会社を辞めてた気がする。 https://t.co/i9sgOSazpx
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) March 25, 2019
シャープさん:
そうですね。当時しんどかったんで。今でもしんどいんですけど。
嬉野:
そうなんだ。若干しんどさが緩んだんだ。
シャープさん:
はい。どうでしょうセラピー的な。
嬉野:
対談当時は「シャープさん」と一体何を話すことがあるんだろう、と思って会場に行ったんですよ。でも、シャープさんが、昔々「水曜どうでしょう」のホームページの掲示板でオレらがやってた事と全く同じ事をやってるんだって言ってくれたし、オレも深く共感した。シャープさんの話は聞いて良かったね。自分らがやってきたことに対して価値づけっていうことが自分ではできないじゃない。他人に言ってもらって初めて何か分かるっていうさ。
シャープさん:
「自分のやったことがなんだったのか」っていうことがわかるのって、少なくとも何年かはかかりますよね。
嬉野:
で、シャープさんはどんどんフォロワーが増えるから、世間的にも注目されちゃって、勉強会とか企業とかに呼ばれて講演するたんびに「どうしたらそんなにいっぱいフォロワーが増えるんですか」「簡単な方法があるんでしょう」とかって聞かれちゃうんだよね。
シャープさん:
はい。
嬉野:
そう言われるたびに「死にたくなる」って言ってたね。
会場:(笑)
シャープさん:
こういう言い方あれですけど、Twitterを運用したりする仕事って実際けっこうしんどいんですよ。「しんどい」っていうことを自分でわかってる人はできたらやりたくないんですよね。上からtwitter担当に任命されたくないっていうか。
嬉野:
うんうん。
ここから先は
¥ 500
