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「ベテランは居場所」嬉野さんの言葉の切れはし#357

ベテランと言うのは、ひとつの経験を積み続けて、その中で自分の居場所を見つけたもののことだろう。
ーー嬉野雅道

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おぉ、窓の外を見たら、物凄く雪が降っているじゃないのよ。
こらぁ今晩、また積もるね。
というか、どんどん積もってるけど。
雪国はやっぱり、ある程度は雪が積もるくらいが風情だな、と、
あんなに雪が嫌いだった私も、今年は思うのだ。
雪が辛いからといって、雪から開放されても、それはそれで、なんだか落ち着かないのだ。
時代が進化していって世間がどんどん変わるということは、雪国に雪が降らなくなって、やがて、どんどん南国になる、みたいなことなのかもしれないなぁと、またバカなことを思ってしまった。
だとしたらそれは、たまらんだろう。
だって、それじゃぁ対応していけないもの、と思ってしまった。
だって、雪国で暮らす人間は、毎年雪が積もって、そこが毎年雪国を繰り返すことで初めて、雪国のベテランになるわけだからだ。
ベテランと言うのは、ひとつの経験を積み続けて、その中で自分の居場所を見つけたもののことだろうからだ。
それが、どんどん変化がつづいてどんどん南国になられては、いつまでたっても対応に追われるだけでベテランにはなれず、常に新米の状態で、そわそわしているしかない。
それでは、いつまでたっても居心地の悪さだけが続くことになるじゃないかよ、バカやろう、と、またしても、考えてるうちに、そっち方面に滑っていってしまったなぁ。
あ、雪やんだ。
じゃ、また明日。
ーー嬉野雅道(水曜どうでしょうディレクター)