人生を「サバイバル」しながら謳歌しよう。嬉野雅道、あなたの悩みにお答えします。
皆さんこんにちは。
嬉野コラム、今月号は寄せられたお悩みにお答えします。
『Wednesday Style』をご購読いただいている方からのお悩みに、ビシッとお答えいただく趣向になっております。
(お悩みは随時募集しております。詳細はコチラの記事をお読み下さい)
今月はペンネーム「恋するうさぎ」さんからのお悩みです。
楽しく仕事をしているのだけれど・・・
嬉野先生こんにちは。 現在、医療機器の貿易事務の仕事をしております。
内容は、フランスやドイツ、スペインなどの行政から送られてきた書類を日本語に翻訳し、さらにもう一度英語に訳し、アメリカの行政に届け出をするという内容です。
英語はもちろん、フランス語、ドイツ語、スペイン語など、外国語が苦手な方にとっては、毎日苦痛な仕事だと思います。 私も英語は得意ですが、フランス語、ドイツ語、スペイン語などは、サッカー用語くらいしか知りませんでした。
この仕事を今年の3月から任せて頂いているのですが、周りの人達は「沢山の外国語を扱うし、医療機器の事を日本語でも理解する事が難しいから、すぐに“難しくてできません”。っていうよ。」と噂をしていたそうです。
しかし、昔から好奇心旺盛な性格もあり、難しいけど非常に楽しく、やりがいがあるなぁと思っているので、同僚に「仕事内容は、どう?」と聞かれた時に、素直に「難しいけど楽しいよ。」と 答えたら、先に書いた噂を聞かされ、「あんまり仕事をしてて楽しいって、聞いた事ないよ。」と言われました。
以前、先生も何かに書かれていらっしゃいました(ごめんなさい、どの記事か忘れてしまいました)が、楽しく仕事をする事はいい事だと私は思っています。
周りの人達に「仕事を楽しくしていく事はいい事だよ。」と分かってもらいたいですが、そんなに簡単にこの人達の考えが変わるとは思いません。 ただ、私の素直な気持ちを理解してもらいたいのですが、どのようにしたら、この人達に分かってもらえるのでしょうか? 長文になってすみませんが、よろしくお願い致します。
追伸:小さい頃から、“異端児”と呼ばれてきたので、しょうがないのかな…。
(恋するうさぎ・40代)
「楽しい」をわかってくれる人に出会うまで、サバイバルを続ける。
異端児。
好いですね。
なんだか独りぼっちぽくて。
もちろん独りぼっちが好いなんて、そんなことは誰も思わないし、もちろんぼくも思わないですが。でも、本格的な独りぼっち以前の、独りぼっちを「感じる…」くらいのその辺りに、立ち位置として共感するところがあるのです。
「異端児」という言葉をあなたが思い出してしまうほど、あなたの何気ない発言が、思いがけず周囲に波紋を呼び、あなたが職場で、1人だけ周囲から距離を置かれるような雰囲気になっているのなら、そしてその原因が、あなたが、その翻訳の仕事を「難しくてできないよ」と言わず、反対に「難しいけど楽しいよ」と、仕事の中に光を見つけて、仕事を「自分が楽しく集中できる時間」にしてしまったところにあるのだとすれば、そんなことを理由にあなたと距離を置こうとする世間という場所は、やっぱり思い掛けないところに棘を持つ油断ならぬ世界だと、私には思えてくるのです。
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