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移住10年目のフリーランス。地域を盛り上げる小学生の試みと成功体験のお手伝い。

若いうちの苦労は買ってでもしろ(?)

毎朝楽しみにしている木下さんの放送、本日のお話。
『若いうちの苦労は買ってでもしろ』とは、確かに子供のころからよく聞いたフレーズです。

そして10年前、私がここに移住してきたときも、周りの人からそんなことをよく言われていた記憶があります(若くないですが。笑)。


大切なのは成功体験

確かに、つらい思いばかりしていたらやる気はなくなりますよね。
『楽しい』と思うからもっとやりたいと思い、うまくいくと『嬉しい』と感じ、さらなるやる気につながる。
そういえば昨年、そんなことを感じさせてもらえることがありました。
市内の小学校からのご依頼で、子供たちとのオリジナル商品づくりです。

子供たちの思いを形に

呼ばれたのは【牛の角付き】という伝統的な行事のある地域です。
この地域の文化を盛り上げるために、イベントの時にオリジナルのクッキーを作って売ろうという企画です。牛や学校にまつわるモチーフを考えてくれていました。

さすが小学5年生。夢のあるアイデアが出てくる出てくる。
ちゃんとパワポで資料作って、一人ずつプレゼンしてくれました。
素晴らしいと思ったのは、それぞれの子供たちの個性とそれをきちんとサポートする先生。こんな和気あいあいでのびのびとした環境の学校、すてきですね。

体験して、考える。

それぞれのクッキーのアイデアを聞いたのち、実際の作る工程を踏まえて意見を述べさせてもらいました。
とても夢のあるアイデアなんだけど、作る・売るということを考えると『ちょっと難しいかな』という点は伝え、その上で一緒に試作をする運びに。
実際の作業を一緒にしてもらうことで、彼らのやる気につながるし、実際に『やった』という実感持ってもらえれば、と思い提案させてもらいました。
さて、試作です。
どの色を使う?厚みはどのくらいにする?

みんなで真剣に、考えて進めていきます。

面綱をモチーフにしたもの
学校の大ケヤキ


牛さんたち

試作でほぼ決定した3種のクッキーです。

これに決定

この牛のクッキー、めっちゃ可愛いんですけど、見てわかるように細かい細工がなかなか手間暇かかります。汗

形になった喜びと実践

そうと決まったら、製造担当のわたくし。【牛の角付き】の開催に向けて製造に励みます。

当日、子供たちは販売促進のためにポスターや看板などを作成していました。
手作りのいろんなツールがかわいくて、なんだかじーんと来てしまいます。
似顔絵まで描いてくれて。

当日の販売、がんばります

そしてみんなのやる気に満ち溢れた生き生きとした表情。
販売開始時には列ができていました。

どんどん売れる!

子供たちのがんばるこんな姿を見たら、大人たちもそれは買いたくなりますよね。

というわけで、順調に売れて早々に完売いたしました。
新聞の取材も来て、彼らの活躍を取り上げてくれていました。
自分たちで考えて、実践して、うまくいったという喜びと成功体験。
そんな経験をした子供たち、将来もこの地域に残って、伝統を守って盛り上げて、頑張っていきたいと口々に話しておりました。

大事な将来を担う子供たちの、夢をかなえるお手伝い。
彼らの純粋な想いに触れて私もうれしい経験ができて、気持ちがほっこりとできた去年の出来事でした。


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