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移住10年目のイナカフリーランス、本当のフリーランスになれるまでの道のり。支配欲とか。

必死に働いて周りの役に立とうと奮闘していた地域おこし協力隊の任期が終わって、気が付いたらいつまでも良いように使われてるだけなことに気づいた私。

まずかったのは、個人事業として始めたお菓子工房を、その団体の所有の建物の一室に作ってしまったことだったな。
当時はそれまでの活動を手伝うつもりでもあったし、自分の事務作業もそこで出来れば効率良いしお互いに助かるじゃないかなんて考えていたけど、間違いだった。

現実は、収入の伴わない仕事ばかりに追われ、こりゃまずいよ。ってなって。
まずは受入れ団体の方々に、私はこのままじゃ生活できないのだということを伝えなければならない。
って、何度も伝えていたつもりだったけど伝わっていなかった。口では『お前に給料取らせるためにやらせてやってるんだ』と非常におめでたいことをおっしゃるのですが、そもそも給料はない。

とにかくここから離れなきゃダメだ。いつもここにいるのが当たり前ではいけない。実際、それまで地域外に出ることなどほとんどなく、この狭い世界で公も私もなくやっていた。

行動で伝えなければ結局なにも分かってもらえないので、『申し訳ありませんがこのままでは生活ができませんのでバイトさせていただきます。ご理解ください。』と伝え、冬季のスキー場バイトをすることにした。
『いつもいるわけじゃない』『あなたたちを満足させるためにいるんじゃない 』と分かってもらうためだった。

伝わったのかどうかは分からない。
まあ、でもそこにいない時間を作ることは必要だと思った。
言いなりにばかりなっていられない。
生活費のための現金収入も必要だ。

スキー場バイト。やることはレストランの洗い場とか料理の盛り付けとか、学生さんもたくさんいるようなところで、なんてことない仕事だったのだけど、地域の外で働くのは新鮮で楽しかった。
スキーシーズンが終わるまでの期間限定だったので春にはそのバイトも終わった。

思うのは、人って『支配欲』っていうのがあってこれってほぼ本能で、だから世界中から戦争はなくならないのだろうと思うわけで、まあそれは今は置いといて特にこういう地域、私のように外からくる人間って支配したくなる良い対象なんだろう。
よそ者なんだから俺たちに従えって気持ちがあって、それが満たされると気持ち良くなるわけで、だから言いなりになってるとみんな気分が良いのである。協力隊の時からそれは私も本能的に察知していたところがあって、彼らを良い気分にしておけば自分も安泰だったわけです。

でももう私の人生、それでは成り立たないのです。
だから私は自分の道を進まなければ。
でもまだまだそんなうまくはいかないのです。
実にめんどくさいことが、まだまだありました。

今はとっても幸せですよ。
ステキな出会いに恵まれ、土や空や虫と触れ合い、学びと感謝に満ちています。


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