マガジンのカバー画像

タコノマクラの発生

8
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

本日のウニ:タコノマクラ⑤孵化前後期

本日のウニ:タコノマクラ⑤孵化前後期

タコノマクラは初夏に性成熟して卵と精子を放出します。そのため、飼育は室温で行うことになります。今回紹介するのは室温で6時間程度飼育した桑実胚(morula)ー孵化前胞胚(unhatched blastula)になります。タコノマクラの発生の中で最も好きなステージがこの桑実胚になります。理由はわかりませんが。。。細胞が非常に透明でレンズから最も離れた場所でもすごくキレイに観察することができるからかも

もっとみる
本日のウニ:タコノマクラ④16−32細胞期

本日のウニ:タコノマクラ④16−32細胞期

だいぶ間が空いてしまいましたが、タコノマクラ の16細胞期です。バフンウニよりも圧倒的に透明であるため、このくらいの細胞数から各割球にフォーカスをあてるのが難しくなってきます。どちらが奥でどちらが手前かの区別がつきにくいです。ただし、割球間の結合が少しだけルーズであるため、図の上から中割球、大割球、小割球と分かれているのを非常に観察しやすい種です。大割球と小割球を生み出す植物局側の細胞4つだけ、不

もっとみる