シャーマンの飲み物だったアヤワスカと可能性
アヤワスカセレモニーとは古来より南米で何千年と伝承されているシャーマニズムの代表的なヒーリング技法です。
植物を使用し、肉体、心、精神の癒しという治療を行ないます。
セレモニーではこの様にショットグラスに注ぎ一気に飲み干します。
味わいを楽しむ物では無いのでゆっくりと時間をかけて飲むようなお茶ではないのです。
木の容器で飲む所などさまざまです。
こちらでは皆さんの分量の記録ができるようにこの透明グラスを使用しています。
昔のアヤワスカセレモニーについて
アヤワスカというメディスンは、本来シャーマンのみがセレモニーの時に治療の観点で摂取する飲み物でした。
長年、ディエタという厳しい修行を重ねたシャーマンが患者への施術を行う為に飲む聖なる飲み物です。
彼らのお仕事の道具とも言えます。
気軽にアヤワスカは一般人が飲む物では無く
ここペルーの現地の人間は飲んだ事がない人の方が圧倒的に多いです。
その様にしてアヤワスカとは昔はシャーマンの飲み物でした。
現代のアヤワスカセレモニーについて
そして時代の流れと共にアヤワスカというメディスンに興味を持ち始めた外国人がアヤワスカを飲み初めます。
それによってシャーマンが視ている神秘的世界を一時的にでも視る事が体験するの事ができるのです。
それは人生で絶対に体験する事のできない感覚。
小さなきっかけから始まり世界的にアヤワスカに注目が集まりました。
世界中からこの南米に集まって来ています。
そのようにして今ではアヤワスカは患者、参加者と言われる側も飲む様になったのです。
シャーマニズムも時代の歴史の流れがあります。
興味深いですよね。
アヤワスカについての研究
アヤワスカセレモニーは文化的な物として伝承される中で、それと同時に多くの学者達がアヤワスカというメディスンへの可能性を感じ研究をしています。
癒しや治療という側面だけでは留まらない、人間の変容への可能性です。
シャーマニズムの研究者の重鎮Terence McKenna,
植物民俗学者Carl Ruck
精神科医でゲシュタルトの心理療法家Claudio Naranjo
ブレスワークの元祖でもありサイケデリックスの祖父とも呼ばれる先駆者のStanislavGrof
心理学者、サイケデリックス療法家のTimothy Francis Leary
LSDの生みの親の科学者でもあるAlbert Hofmann
意識研究科、心理療法士のAlpert,Ralph Metzner
etc,,,
数多くの学者達がサイケデリック療法という文脈の中で
アヤワスカを捉え,研究をし続けています。
こちらの画像はペルーにあるアヤワスカ美術館の中の展示の様子です。
今年視察に訪れました。
ここの美術館では、ご紹介したAlbert Hofmann、Terence McKennaがシャーマンと共に紹介されています。
アヤワスカとは文化的なオーセンティックな昔の土臭い物に留まらず学者達が人間の可能性を開くメディスンとして研究をしているのです。
自然への祈り、植物とつながるという神聖な物だけでは無く、変容と自己実現へ向けた物として活用ができるのです。
私自身も5年の140回以上のアヤワスカ実践経験とその他のシャーマニズムの修行、心身に携わる仕事の15年以上の経験からアヤワスカでの癒し、変容効果の実感と可能性を見出し研究していました。
自分自身大きな変容と能力が開きました。
それを話すと話しがまた深くなるのでまた今度にしたいと思います。
そして、実践を重ねる内に伝承されている古来のアヤワスカセレモニーをそのまま古典的に受ける事での弱点がわかりました。
弱点と言っても、それは変容セラピーとしての解釈です。
古来のアヤワスカセレモニーはそういう角度から深く捉えて行なっているわけではないので否定や批判しているのではありません。
ここを改善するとより効果が飛躍するという意味合いです。
こちらで開催しているアヤワスカセレモニーは以上の点を考慮し古典的なアヤワスカセレモニーを改良、進化させた独自の構成となっています。
それは次回またお伝えしたいと思います。
今日は簡単にですが、移り変わるシャーマニズムとアヤワスカの歴史をご紹介しました。
次回のオンラインセミナーのご案内です。