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コロニア散策&ヒッチハイク
2025/2/9
ウルグアイ入国2日目。
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時刻は午前6時。
私は黒いジャケットにショートパンツ姿の女性に起こされた。
「何か食べ物は必要?」
と珍しく英語で声を掛けられ、寝惚け眼の私は意図がわからず適当に返事をしていると、彼女はガソリンスタンド併設のコンビニからサンドウィッチを買ってきてくれた。
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どうやら宿無しバックパッカーの私に何かしてあげたいと同情してくれたみたいだ。有り難い。
そんな彼女は5〜6人の男性達と騒ぎ、大瓶のビールを次々と開けて飲んでいる。朝の6時から、ガソリンスタンドで…。
これがウルグアイの文化なのかはわからないが皆、無防備に酔い、堂々と飲酒運転をして去っていく。ウルグアイは南米一治安が良いといわれているが、はたして本当なのか…。
ともあれ、襲われる心配は無さそうだ。
しばらくすると雨が降ってきた、大雨だ。
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今日は滞在中の街コロニア・デル・サクラメントの散策そして首都モンテビデオまでヒッチハイクで目指す予定なのだが、この大雨では身動きが取れない。
仕方無く充電しながら止むのを待つ。
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なんとか今日中に首都モンテビデオまで辿り着きたい。
つい先日まではアルゼンチンとの国境にある街パイサンドゥだけ立寄って…と思っていたにも関わらず、流れ流れて此処まで来てしまったからにはウルグアイも色々巡りたいと欲が出てしまう。
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まずはコロニア・デル・サクラメントを散策
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世界遺産に登録されている場所らしい
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コロニア・デル・サクラメントはコンパクトな街だ。1時間もあれば観光を終えてしまう。
簡単に散策した私は早速本日のヒッチハイクへ。
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が入った豪華版
40℃近い気温の中、毒見
うん、まだいける
残飯は新鮮さが命(マジ)
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ヒッチハイク開始!
反応は良い、頗る良い。
「ごめん、行き先が違う」「頑張れよ!」
と何かしらのリアクションをしてくれる。
が、止まってもらえはしない…。
日曜日なので交通量も少なく、おまけにアルゼンチンでは昼寝、昼休憩の文化があるのでこの時間帯は遠出をする人が尚更に減ってしまう。
サムズアップしながら路上に3時間立ち続けたが成果は得られず、近くのショッピングセンターで休憩。そして再開するも状況は良くならず…。
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そんな気持ちを込めたチュロスを頂く
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先ほど一度見た覚えがある
まっすぐ私に向かって来てコレを渡してくれた
「すごい冷たいから!」と
おそらく家から持ってきてくれたのだろう
ヒッチハイクは賛否両論
でも誰かの心を動かすものでもある、と改めて思う
『少し流れが良くなってきたかな…』
と思い始めた頃に1台の車が停車!開始から約5時間半、ようやく止まってくれた…!
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ゆっくり丁寧に、言葉を選んで話してくれた彼
ありがとうございました!
「とにかく前に行きたい、何処で降ろしてくれても大丈夫」
と伝え、辿り着いた先はコロニアから30km離れた場所にある幹線道路。
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これは…。
何処でも大丈夫とは言ったものの既に18:00を過ぎていた為、今日はガソリンスタンドで寝ると運転手に伝えていたが、そんな場所は無さそうだ。
どうする?
もうヒッチハイクする時間は限られている。
こんな路上で寝るのか?
野犬がチラホラうろついているが…。
ヒッチハイクするなら元の場所に戻った方が安全だし、おそらく乗せてもらえる可能性が高い。しかし、せっかく粘って来たのに…。
色々考えるも、刻々と沈む太陽が私を焦らせる。日没になってしまったら此処で野宿決定だ。
不本意ではあるが、私は来た道を戻ることにした。反対車線の道路に立ち、路上に向け親指を上げる。
鏡を見なくても必死な顔つきになっていると自分でわかる。それが伝わったのか、今度はすぐに止まってくれた。
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5kmと短い距離だったが、英語で会話ができた
ありがとうございました!
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しばらくスペイン語のみの生活だったので
会話できることの開放感から喋り倒してしまった
ありがとうございました!
そうして、なんとかコロニアに戻ってこれた。もう日没寸前だ。
明日の天気予報は雨、昨日と同じガソリンスタンドに行っても2度目の野宿は可能なのか。雨の中、追い出されたら大変だ。そんな天気ではヒッチハイクも難しいだろう。
じゃあ明日もコロニアに留まるのか?
う〜ん…。
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一泊700UYU(≒2,449円)
安ワインを飲みながら明日の予定を考える。
コロニアに留まるのか、首都モンテビデオを目指すのか。はたまた…。
結論は出ないまま、疲れと酔いに負けて眠ってしまった。まぁ、いつものことだ。
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