散文

2024/2/15〜2024/2/16

ゆったりとしている。

特別何かをするわけでもなく、ただのんびりと。

エジプト以降、1人旅に戻ってからは大体こんな感じだ。

ハウスメイトのロシア人女性が
2種類のパスタを分けてくれた

その他はビーフコンソメを溶かしたスープ
半額の食パンと誰かが残していったマーガリン
それと350円の1Lワイン

これといった名所が少ないベオグラード。
私にとっては、そこが良いところでもある。
その土地の空気を感じながら、ダラダラ過ごす。
それも一種の贅沢だろう。

翌日

一昨日にも行ったベオグラード要塞へ再び出向く。

暇が出来て遠くの景色を眺めると、つい先の事を考える癖がある。

『この旅が終わったら、どうするかなぁ』

考えたところで何も浮かばない事は既にわかっている。

おそらく、答えが出るとするなら一瞬だろう。
何か突然キッカケが巡ってきて、それを目指す。
そうなれば良いのだが、どうなることやら。

子供の頃からずっと何か目標があって、それを追いかける事で夢中になれた。
今思うと、いや当時から気付いていたが結局、勘違いしながら夢中になっている時が一番楽しいのだ。
いざ目指した場所に立つと、それはもちろん嬉しいのだが、途端にシラケてしまう瞬間がある。

『こんなもんか』

と。

しかし、だからといって無理やり目標を探して打ち立てるのも面白くない。
不意なキッカケから始まるからワクワクする。
それを待つしかない。

相変わらずのドミトリー暮らし。
何故か私はよく人に話しかけられる。
アジア人が珍しいのか何なのか…。

しかし今は1人で旅をしたい気分だ。
このベオグラードも明日の朝に発ち、次に向かう。

まぁ、繋がる時は自然とそうなるだろう。

それまでは、このダラダラとした生活を楽しむつもりだ。