前夜

2023/11/11

今日は諸々のメンテナンスをする日と決めていた。
明日にはコンヤを離れる。
しかもヒッチハイクで、出会ったばかりのスペイン人男性と共に。

なので体調管理と荷物整理、そして物価の比較的安いこの街で散髪も済ませておきたい。

というわけで近所の床屋へ。

パスポート写真と同じ丸坊主
髭は少し残したいようだったので、お任せで

これで産毛を燃やすらしい

意外と熱くない

人柄の良い店主

何の為かわからないが
3分近くブラシを当てられる

洗髪込み
200TL(約1,061円)

ラオス以来、5ヶ月振りの散髪だ。
髭に至っては出国してから初になる。

久しぶりにスッキリし、宿で気分良くコーヒーを飲みながら目的地、カッパドキアの天気を調べる。

どうやら、この先数日は雨のようだ。
そこでは広大な大地に浮かぶ沢山の気球が見れるとの事だが、天候次第では飛ばない事もあるらしい。
近隣の宿代も高いので、できれば無駄なく時間を使い、早々に次の街へと向かいたい。

だがヒッチハイクともなれば、そもそもいつ辿り着けるかわからない。
ましてや無料で泊めてもらえる家を探しながらだ。
今、現地の天気を考えてもしょうがない。

とりあえず、荷物を整理しながら合流する彼を待つ。
一度離れた彼は明日からの出発に向け、再び私の滞在する宿に戻ってきてくれる予定なのだ。

そうしたら、今夜は一緒にケバブでも食べようか。
実はトルコ入国から既に3週間近く経っているにも関わらず、まだそれを食べていない。
ここならイスタンブールの半額近い値段だ。

景気付けに安いワインでも開けようか。

もちろん、全ては彼の都合次第だが。

そんな事を楽しみに思いながら夜になり、そのスペイン人男性から連絡が入る。

ごめん！
昨夜、食中毒になってしまって
行けそうにない…！

なんと…。

楽しみだったが、仕方ない。
まずは何より体調の回復と、再会を願うメッセージを返し、そして予定は白紙に。

これも旅の内だ

まずは、そうだな…

とりあえず

もう少しこの街にいようか…