観光の域
2023/7/15〜2023/7/16
店を閉めて、世界一周してくる
そう知人や友人、お客様に伝えた時、一番よく聞かれた言葉。
なんで世界一周しようと思ったの?
なんでって……。
身も蓋もない事を言ってしまえば
「したいと思ったから」
これに尽きてしまう
最初は問いかけの真意が本当にわからなかったが、あまりにも多かったので自分なりに咀嚼してみたところ、つまりは
なんでそんな危ない事をするの?
といった具合なのだろう。
世界一周が危険かどうかに関しては、まだわからない。
安全は金である程度買えるし、運もある。
(少なくとも私は買えていないが…)
年齢や性別、抱えてる個人の事情にも依るだろう。
そもそも、まだ始めて4ヶ月弱の私が結論を出すには早過ぎる。
(そんな中でも見えてきた感はあるが、それは今後いつかまた)
とにかく私にとっては、不安よりも期待の方が圧倒的に大きかったのだ。
「知らないものを知りたい」
とりわけ各地の文化や、そこに生活している人達の日常に興味を掻き立てられた。
観光客としてではなく、その土地に暮らしている人の気分を味わいたかった。
だが、それは簡単にわかるものではない。
それどころか習慣、作法、宗教、言語、趣向、交通事情その他諸々…。
旅を続けるほど疑問は増える一方だ。
つまり私は
「自分が“何を知らない”のか」
それさえも理解していなかったのである
少なくとも、その土地に暮らしている人の気持ちを知るには一度、無味乾燥な日々を経験しなければならない。
いちいち物事に興味津々でいるうちは
所詮、観光客なのだ
そんな単調な日々の中で小さな変化を見つけ、そこに一喜一憂(または無感動)を覚えて漸く、その土地に馴染んでくるのだろう。
なんて解った様な事をいうには、やはり早過ぎる。
まずは
観光客が全くいない場所を歩いてみよう
そんな気持ちで、この2日間を歩き回った。
うーん
まだまだ私は観光の域を超えられないようだ