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興味深い世界

2024/9/3

節約旅で欠かせないもの、その1つに食費がある。
私は食に拘りがないので特にここを削る。

大体どの国でも逃げ道はあるもので、トルコやバルカン半島諸国では最安1ユーロ以下のパスタ。
ジョージアなんかは野菜が数十円で買えたのでとても助かった。

宿代が高くて泊まれず、自炊すらできなかった北欧や西欧ではひたすらゴミ箱から残飯を拾ったり、フードコートで他人の食べ残しを漁ったりして凌いだ。
結果、シェンゲン圏に滞在した約3ヶ月間の食費は1,500円ほど。
ビールは毎日飲んでましたが(えっ?)

途中からは宝探しのように楽しんで探し回り、時には“同業のプロ”に怒られたり、彼らのテリトリーを察してゴミ箱を譲ったり、「お前、いいもん見つけたな」と笑顔でグータッチしてくれるホームレスも。
同情した街人から食べ物や飲み物、お金をもらったりもした。

特に北欧や西欧ではこんなゴミ漁りをしている人は珍しくない。

いや、珍しいか。一般的な生活者や旅行者の目には映らない、または見て見ぬふりをしているかもしれないが、それでもたしかに注意深く見渡すと、アチラコチラにいるのである。
なんならゴミ箱から空き缶やペットボトルを拾い集めて換金し、ひと月で20万円以上稼ぐ強者もいるらしい、楽しそうだ。

こういった世界は私にとって興味深く、例えば物乞いは他人からお金をせびるがゴミは漁らない。残飯拾いは空き缶やペットボトルを拾わず、その逆もまた然り。
おそらく彼らなりのプライドがあるのだと思う。もしくは“棲み分け”が出来ているのかもしれない。

前置きが長く
しかも話が噛み合っていませんが…

1MAD(約15円)のホブスを齧りながら
魚を焼く食堂の前で
『あれ、幾らするんだろう』と覗いていたら
隣のスパイス屋の店主が手招きして
「食べなさい」と焼き魚を出してくれました

外で具無しのホブスを食べている人なんていない
ので哀れに見えたのかもしれません
私は御礼にお金を出しましたが
「要らないよ」と
笑顔でも無愛想でもなく極自然に

私がお辞儀をして感謝を伝えると
彼は胸に手を当て応えてくれました

美味しかったです
ありがとうございました



その後、宿の屋上で一休み。


何に芸術性を感じるかって人それぞれですよね
だからアートの世界は面白い

たとえ自分が理解できないものでも
「これを芸術だと思う人がいるのか」
と興味が湧き、その理由を聞きたくなる

理由なんて無いんでしょうけども

私も
「何故このモップが?」
と仮に聞かれたところで、よくわかりません
だからアートの世界は面白い


さて、そろそろ次の街に向かう準備をしなければ。
移動手段はヒッチハイクの予定なので、今日はそのポイントまで下見の為、往復2時間の散歩。

カタツムリもこうやって
外敵から身を守っているんですかね

というか、俺がエッサウィラで食べたのはコレか…
もはや棘ではなく完全に針
草食動物に食べられないよう進化したのかな…


あっ、どーもこんにちは
なんか臭うなと思ったら、いらっしゃったんですね


ヒッチハイクポイントに到着

うーん
警察がスピード違反を取り締まってますねぇ
…当日は少し場所をずらすか…


下見完了、決行は明後日だ。
一本道だし、目的地までの距離もそれほど遠くない。

さぁ、どうなるかな


良き日と成りますように…


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。