温泉、川辺の景色そして夜市
2023/5/10
この日も早起き。
今日は近くに温泉街があるとの事なので、行って見ることに。
『あぁ…お湯に浸かれる日がくるなんて…!』
『しかも温泉!』
台北駅からMRTで新北投(Xinbeitou)駅へ。
路上の標識を頼りに歩く。
着いた先は意外にも公園。
しかも足湯だった。
靴を脱ぎ、ズボンの裾をたくし上げ、大勢の客と一緒に足を浸ける。
混浴で、年配者の憩いの場になっている様だ。
いやぁしかし、久々の温泉。
気持ちが良い…。
だけど、やっぱりちょっと物足りない…!
隣の中年男性に声を掛け、全身浸かれる所は無いかと聞いてみる。
男性は英語が苦手そうながらも、周りの温泉仲間とグーグルマップを使って一生懸命探し、教えてくれた。
そして
「ジャパニーズ?」
もう何度目だろう、そう聞かれたのは。
場所がわかったので御礼を伝え、靴を履き再び歩く。
着いた温泉場は路上の露天風呂。
老若男女、人種様々で賑わっていた。
混浴なので水着着用が必須だ。
その情報は得ていたので、いつも履いているナイロン素材のショーツを洗濯して持って行った。
『水着じゃないけどまぁ何とかなるだろう』
「ダメです」
あっさり断られる。
初めてですかと聞かれ、そうですと答えると
管理人のおじさんは
「コレを購入する必要がある」
と、奥から水着を持ってきた。
290台湾ドル(約1,260円)。
……やめとこう。
諦めますと伝えると、そのおじさんは辺りを軽く見回し、コソコソ声で
「特別に、貸してあげる」
と人目につかない場所から水着を取り出し、渡してくれた。
『有り難い…なんで皆こんなに親切なんだ…』
こう思ったのも、もう何度目だろうか。
温泉場は階段に沿って上から順に4段。
それぞれ温度が違う。
一番熱い最上段に登り、久々の湯船に浸かる。
最高だ…!
次はいつ、湯船に浸かれるだろうか。
十分堪能して水着を返し、グーグル翻訳に「御礼です」と中国語で表示させ、30台湾ドル(約130円)をチップとして差し出すと
「要らない要らない」
と管理人のおじさんはニコニコと笑い、差し出した私の手を握らせた。
その後、再びMRTで終着の淡水(Tamsui)へ。
川沿いの景色がキレイだとネットで調べていたので、ここも楽しみにしていた。
すぐ駅裏に川が流れ、その近くに露店が立ち並ぶ。
台湾ビールを買い、木陰のベンチに座って、周りの人達と川沿いの景色を眺める。
無風で体感は30℃程。
暑いが、水の流れが体を涼しく感じさせる。
穏やかで良い天気だ。
そして同時に
『釧路の川や夕陽の景色も負けてないな』
と感じた。
その位、どちらも素晴らしい景色だ。
しばらくぼーっと眺め、夕方。
帰りのMRTに乗り、台北駅へ。
と、その前に途中下車。
台湾で楽しみにしていたメインの一つ、夜市に向かう為だ。
目的は、まず牛肉炒飯を食べる事だ。
旅仲間から美味しいと聞いていたので、それは是非と思い、朝から腹を空かせていた。
ところが、いざ探してみると見つからないもので、歩いているだけでも楽しいのだが、流石に何か食べたくなった。
ふと目をやると、路面店の看板に牛肉炒飯の文字が。
『屋台ではないが、ここにしよう』
店に入り、注文する。
台湾滞在で節約してきた分、この日こそはと食べ歩くつもりだったが、もう満足してしまったので夜市を練り歩き雰囲気だけを堪能した。
しかし夜市は安いな。
台北駅からMRT往復代かけたとしても、此処で食べた方が安上がりになりそうだ
温泉、川辺の景色、夜市。
充実した一日だった。
そろそろ台湾滞在も終盤だ。