
会話
2023/12/23
ブルサ2日目。
気付くとトルコ入国から今日で丸2ヶ月。
有り難いことに沢山の出会いに恵まれ、充実した毎日だ。
今回、この街に来た理由の一つ。
それは、ある台湾人女性と会う為だった。

ナスジャという名前の彼女とは、私が昨日まで滞在していたイスタンブールの゙宿で出会い、自然と挨拶を交わすようになり、その後何度か話をしたり、同じテーブルで御飯を食べたりしていた。
ある日、彼女は宿を離れたのだが、今は同じブルサにいると聞き、それならば会って話をしようと連絡を取ったのだ。
結局は予定が上手く合わず、本当に僅かな時間だったのだが、それでも話ができた事は素直に嬉しい。
いつしか、私は名所や街並みよりも人を優先して旅をするようになっていた。
いや、元々そう思っていた事がようやく”カタチになってきた“というべきかもしれない。

グランドモスク
中に噴水があるのは珍しいとの事


その後、私とフーゴはブルサの街を一望する為、山登りへ。




持参したパンとチーズ、ハムを頬張る

ヒッチハイクでこの街まで来た私達は、寝食を共にし、この時点で既に意気投合し、強い信頼関係を築いていた。
なんというか、フーゴの歩く速度、気配りの上手さ、明るい性格、穏やかな語調はとても心地良い。
つまり、彼はとても良いヤツなのだ。

宿に戻り、一息ついた頃にナスジャからメッセージが届く。そして
「今夜、少し話をしよう」
と、私は彼女の滞在するホテルへ。

「今日はどうだった?」
「ブルサの街は好き?」
「この後はどこに行くの?」
なんて事はない話題だ。
しかし恐らく、これが最後の会話になるだろう。
私は明日イスタンブールに戻り、ナスジャは別の街へ。
彼女の旅が素晴らしいものとなる様
そしてまたいつか
何処かで再会できる事を願う
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