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コソボ最終夜

2024/3/5


同部屋のダンジ君は隣町まで日帰りで行ってくるそうなので、私は1人プリズレンを散歩する事に。

無造作に置かれてるんだけど色鮮やかで
“絵”になるんだよなぁ


プリズレン・パーク
トルコでよく見たグラスに入った紅茶

オスマン帝国時代の影響なのか
トルコ文化が随所にみられる

しかし、レモンが添えられるのは初めてだ
塩ピーナッツも付いて0.5ユーロ(約80円)
のどかなプリズレンの昼下がり


一旦宿に戻ると、新しいゲストが扉の向こうでオーナーと話している。
女性、しかも発音が日本人のようだ。
しばらくすると彼女は、私が休む共用スペースに入ってきた。
その女性、モエちゃんはやはり日本人で、昨年11月から旅を始め、今月に帰国予定なのだという。

昨日のダンジ君といい、まさかここで2人も日本人に出会うとは…。

実のところ、私は首都プリシュティナから日帰りでこの街を訪れる予定だった。
それで十分だと思っていたのだ。

しかし、アンタルヤでカウチサーフィンやヒッチハイクを共にしたタカシさんから
「最低1泊はプリズレンに滞在してください、良い街ですから」
と勧められ、その通りにしたのだが本当に良かった。
それだけ趣きがある所で、また滞在していなければこんな出会いも無かったのだから。

誰もいない夜のプリズレン要塞を目指して登る
到着



ここから街の夜景を見たかったのだ

カッパドキアの様な景色を想像していたのだが
少し違った…

だけど写真を見返してみると
これはこれで悪くないな



帰り道



街の中心部に戻る

正面の奥に光っているのがプリズレン要塞


時刻20:30。
宿で茹でたパスタを平らげ、一休みしているとダンジ君が戻ってきた。
先ほど出会ったモエちゃんも一緒だ。
なんと彼らは同じ故郷らしい。
いやぁ、本当に世界は狭い。そして広い。

その日は共用スペースに私達のみ。
久々に飛び交う日本語が耳に優しい。
と同時に、英語力をもっと鍛えないといけない、と改めて思う。



いつか帰国してまた仕事を始めた時
英語を使わない環境になってしまうと
せっかく知り合った世界中の友人達とも
コミュニケーションが取れなくなってしまう

それだけは避けたい


日本で海外向けの仕事をするか
または海外で仕事をするか

そんな事を最近よく考えている



結局、私達3人は深夜まで話し込み、そろそろ寝ようと部屋に戻る。
しかし寝室も私達だけなので、会話は止まらない。
周りの迷惑にならない様、声量を抑えながら喋り続ける。さながら修学旅行だ。

40歳にして、コソボでこんな懐かしい気分になるとは…。
やはり旅の醍醐味は“人との出会いだ”と、つくづく思う。

「そろそろ寝ようか」

頃合いをみて私が切り出す。
もちろん話したいのはやまやまなのだが、朝少し早く起きなくてはならないのだ。

そしてバスに乗り、次の国へ向かう。



行き先はモンテネグロだ


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。