何処で、誰と、何をして
2024/9/12
ウェザーン、2度目の2日目。
ユウカちゃんとシェアした個室で目覚めた朝。
やっぱりプライベートルームは落ち着く。
いざ泊まってみるとわかるし、疲れの取れ方も違う。
それにバックパッカー女性と居るのも気が楽だ。
彼女達は元々ドミトリーに慣れているので、良い意味であまり細かい事を気にしない。
部屋で着替えようが歯を磨こうが、爪を切ろうが…お互いに洗濯した下着だって干す。
ユウカちゃんなんて
「トイレにゴキブリが2匹いたんで、踏み潰しておきました」と…。
もちろん彼女は靴も履いているし
「靴ちゃんと洗ったんで、心配しないでください」と言うが、つ、強い…。
ゴミ箱のメシを食っても野宿しても、それは俺には無理だ…。
食事を楽しんだ後は街をぶらりと散歩。
鮮やかな緑色と緻密な彫刻が美しいモスクの前で佇んでいると、近くにいた女性達に話しかけられた。
「私達の家に寄っていきなさい」と。
普段、私1人なら断る場面だ。
こういう時は大抵、お金絡みのトラブルにつながる。
しかしイスラム圏の国々では、たとえ初対面でも旅人をもてなしてくれる文化があることは知っている。
ユウカちゃんも乗り気なので、誘われるまま私達はお邪魔させてもらった。
彼女達に御礼を伝え、私達は再び陽が暮れるまで散歩。
実は今朝、ユウカちゃんがバスステーションの食堂で店員のオジサンと話していたところ、この街に住む日本人がいるとのこと。
『珍しい、どんな人なんだろう?』
私達はそのオジサンを介して連絡を取り「今夜一緒に食事ましょう」という話になった。
久し振りの日本人と日本語が嬉しかったのかミキさんもシンタロウ君も、もちろん私達も終始盛り上がり、気づくと時刻は22時半。
ユウカちゃんは帰国間近なので、その準備をしなければならない。なんせ彼女はまだフライトチケットも取っていないのだ。
私も明日の予定すら決まっていない。
熱が冷めやらぬ中、後ろ髪を引かれる思いで私達は2人に挨拶をして宿に戻った。
また会える事を願いつつ。
そしてシャワーを浴び、洗濯物を夜の屋上に干しながら考えた。
皆それぞれの人生がある
俺はこれから何処で、誰と、何をして生きて行くんだろう
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。