明日の行方
2023/6/2〜2023/6/3
ナーンは小さな街なので、自転車があれば大体周れる。
もう見所はほぼ回収した。
と、簡単に書き収めてしまったが、どこに行っても寺なのだ。
寺、寺、寺。
歴史に明るかったり、よっぽど感受性が優れていたら別なのだろうが、もう正直「へぇ〜」としか思えなくなってしまった。
暑さのせいもあると思うが…。
そんなわけで
当初の目的を果たしに向かう
バスターミナルだ
ナーンからラオスに入国する路線はあるのか
ネットで調べても見つからなかったので
現地にいけば何かわかるだろう、と
その為にこの街まで来たのだ
結果は
よくわからん…!
ターミナルの職員に聞いても、答えが曖昧でパッとしない。
とりあえず、直接ここから越境できる路線は無い。
(正確にいえばコロナの影響でストップしている。更にいうとそれは恐らく建前で、実際は乗客数が少ないから中止したままなのだろう、と思う)
また、ラオス入国への定番ルートがある「チェンライ」という街まではバスが走ってるそうなのだが、そのチェンライからラオスに入国出来るのかがわからない。
ターミナル職員達の返答もバラバラ。
「たぶん行けるよ」
「うーん…ちょっとわからない」
「チェンライ行って、そこで聞いてみて」
うーん
現地にいけば何とかなるだろう作戦
失敗…!
宿に戻り、ハノイで知り合った日本人男性に連絡を取ってみる。
その彼からはタイのノンカイという所からラオス・ヴィエンチャンへバスで越境した、とアドバイスをもらえた。
最近の話なので、確かな情報だ。
だが、ノンカイまでのアクセスが悪い。
この街ナーンからは当然路線が無く、チェンマイからですら見つからない。
一旦、バンコクまで行くか…。
タイの首都を見ておくのも良いだろう。
しかし、どうやってバンコクまで行こうか…。
ナーンから直接バスは出ているが、10時間以上かかるうえに、到着時間は早朝。
この暑さの中、午後のチェックイン時間まで外にいるのは酷だし、どこか店に入ると出費が嵩む。
あぁ、バンコクの宿も決めなければ。
そんなモヤモヤした時間が翌日の夕方まで続いた。
その結果
ダメだ、とりあえず酒飲もう
ちょうど今夜はナーン名物「ナイトマーケット」がある日なのだ。
といっても、普段からあちこちで屋台を出して、お祭りみたいな事をやっているのだが…。
とにかくナイトマーケットを見ずにナーンは語れまいと、酒を求め勇んで向かう。
ところが、会場に祭りの気配は無い。
街人に聞くと
「今日は開催されないですよ」
との事。
何故かわからないが、休みならしょうがない。
近所の店で酒を買おう。
17:00も過ぎてるし、大丈夫だ。
スーパーに入り、早足でアルコールコーナーへ直行。
ビールをレジに置くと
すいません
今日はお酒を販売できません
ぬぅぁああにぃぃ?
法律により
時間帯で販売制限しているのは知っていたが
終日禁止は初めて聞いたぞ…
やむを得ずサイダーを買い、店外で飲みながら調べる。
すると、どうやら今日6/3は
「ヴィサカブーチャ(仏誕節)」
という仏教の祝日で、禁酒日になるらしい。
タイの祝日には、いくつか禁酒日を設けており、選挙の前日や当日もダメとの事。
ただし、それは店での販売が禁止される日であって、事前に購入しておいた酒を部屋で飲むのは問題無いみたいだ。
半袖短パンの時といい、やっぱりユルいな…
酒は諦め、この日唯一の食事を済ませ、宿で再びスケジュールを練る。
明日はチェックアウトだ。時間が無い。
まぁ、ここに延泊する手もあるが…。
長いこと悩んだわりに、結局はノリと勢いが物を言う。
そして、ようやく明日の行き先を決めた。