雑記:1つ目の石
2023/9/18
3年後、大願成就できたなら
五大力を返納しに戻ってこい
一緒に住吉大社に行って、倍返しや
日本は北海道、“鉄の街”として知られる室蘭市の、とある洋食店。
僕は新鮮なハムサラダにエビピラフ、そして熱々の黒い鉄板に乗ったポークチャップを食べています。
ご馳走になった、この日お会いするのが2度目となる松本さんは、談笑と共に食事も進んだ頃合いで、僕にお餞別を渡してくださいました。
【五大力(ごたいりき)】です
大阪にある住吉大社の、その御守りの中には「五」「大」「力」と書かれた3つの石が入っています。
願いが叶った際には、自分も何処かで拾った3つの石に「五」「大」「力」と書いて住吉大社に御礼参りをし、計6個の石を返納。
つまり倍返しするという習わしがあるそうです。
それを更に誰かが拾い、また倍返しすることで大願成就する人が増えていく…。
なので僕も、この世界中の何処かで石を3つ拾って書き、松本さんと一緒に住吉大社へ倍返しに行くと約束したのです。
世界で3つか
せっかくなら記念になる場所で…
そう思い、御礼を伝えてから約半年。
ようやく、というべきか。
はたまた早速なのか。
とにかく、此処だと決めた場所で1つ目の石を拾います。
場所はカンボジア、シェムリアップ
そう、アンコールワットです
といっても勿論、遺跡の破片ではありません。
アンコール遺跡群を繋ぐ道路、その脇に雑多と転がる普通の小石をセキュリティの目の前で拾い上げ
「僕の思い出に、これを頂いても良いですか?」
と聞いた物です。
警備の方は快く応えてくださいました。
北海道のほぼ中心に位置する、層雲峡。
その一角、標高1,984mにある大雪山黒岳のロープウェイ乗り場で、たまたま松本さんと一緒に並んでいたという些細なキッカケが初の御縁となったのは、ちょうど1年前の今日の事でした。