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コ・チャーンへ

2023/8/16

時刻5:30。
タイ・スワンナプーム国際空港にて。

おはようございます

今日は此処からトラートという街を経由し、目的地のコ・チャーンに向かう。

バスの出発は10:00だ。

元々7:00の便を予約したのだが
「満席だから次の便にしてくれ」
と返信がきたので、そうした次第だ。






だけど、まぁ
イケる気がした




時刻6:30。
バスのチェックインカウンターが開くと同時に問い合わせる。

「このバウチャーの提示は此処で良いですか?」

「そうよ、でもあなたは10:00発の便なのね」
「7:00発があるけど、乗らないの?」


「もしソレに乗れるなら尚良いんですが…」


「OK!出発までここで待ってて♪」





こんなもんである



東南アジアのアバウトさは
7:3で悪い方へ向くのだが
逆にいうと融通も効きやすい

ちなみに荷物は1人1つまでの利用規約だが
余裕で大きなバックパックを2つ持ち込む
問われる事も無かった


出発までラップトップでnote執筆
デキる風を無駄に装う39歳無職(厄年)
時刻6:50
予定より10分早く出発

それで良いのか…
いや、私は良いのだが…

強面で体格の良い運転手。
だが声は甲高く、ソプラノの域に達する(かは知らないが)。
仮に名前を“クロちゃん”としよう。

このクロちゃん、とにかく運転が荒い。
加えてバスのサスペンションがイカれており、平坦な見た目の道路でも跳ねる跳ねる。

しかも何故だか、ずっとキレているのだ。

いや、正確には解らない。
語調が元々そうなだけで、本人は至って平常なのかも知れないが、少なくとも私にはそう感じる。

休憩ポイント
バスといっても少人数用のハイエース(だと思う)で
現地ではロットゥーと呼ばれる
食堂 兼 売店
水だけ買った


「休憩時間は何分ですか?」


「17分だって言ってんだろ!」


ソプラノボイスで怒鳴りつつ、タバコに火を点けるクロちゃん。


やたらと細かい休憩時間だ。
分単位で行程を管理しているのだろうか。
それならピリピリもするだろう。





23分後、出発



勿論、わかっている




車内の様子

数人の乗車、ガラガラだ
満席とは何だったのか…

俄然スピードを増すクロちゃんロットゥー。
ソプラノボイスで頻繁に誰かと電話しながらアクセルを踏み込む。

最後列の座席からはハッキリ確認出来ないが、少なくとも120㌔は超えていた。
高速道路なので大袈裟では無いかも知れないが、周りの車をどんどん追い抜き爆走。
たまに抜かれそうになると、すかさず対抗して譲らない。
ロットゥーはアトラクションの様にバウンドし、車内の荷物が転がる。


そんな中、私はというと毎度お世話になっている酔い止めa.k.a睡眠薬のおかげで緊張感も無く快適に乗車していた。


「やっぱりタイ落ち着くわぁ」


シンガポールはさておき、インドネシア、フィリピンを経て再びこの地に戻ってくると、タイの穏やかさを尚更感じる。

これまで首都バンコクから辺境の田舎、国境の街など計7つ程周ってきたが、何処の人も朗らかで優しい。
流石にバンコクは忙しない雰囲気もあるが、それでも危険は感じなかった。

一方で、タイの殺人事件数は日本の比では無いと聞く。
とりわけタイ人は自分のプライドを傷つけられる事を極端に嫌い、攻撃的になる一面も有るらしい。

第2休憩ポイント

パンパンと手を叩き
ホラさっさと行くぞと囃し立てるクロちゃん

彼のプライドに傷がつかない事を願う…


まぁ何にしても、早く行ってくれるのは有り難い。

と、その矢先から
チキンレッグを買う為に停車するクロちゃん
お腹が空いてたらしい

早く行ってくれ…


乗車から約6時間。
トラート市内の船着き場に到着。

やっぱり船旅はテンションが上がる
それが島に行くとなると尚更だ
次々と積み込まれる車
コ・チャーン(チャーン島)住民の交通手段として
頻繁に利用されている様だ
出航!

コ・チャーンへは程近く、約30分で到着。
そこから更にロットゥーbyクロちゃんに宿まで送ってもらう。

私を降ろしてくれた後
「そんなホテル知らねぇよ!」
と、その甲高い声で会社に電話するクロちゃん
声がカワイイので全然迫力が無い

残された乗客は無事に辿り着けたのだろうか…



何はともあれ、時刻14:00。
無事にチェックイン。


同じ宿で
既に前日から滞在中のタカさんと再会

挨拶もそこそこに、まずは軽く一杯と
近くのバーで談笑

その後スーパーで買い出しをして
この日は早めに就寝

明日から本格的に
コ・チャーンでの生活が始まる

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URBANRANCH
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。