選ぶのは

2024/10/12

さて、アンザ2度目の2日目。
ここは街というより一つの地域で、その範囲は狭い。
加えて私はすでに訪れているので特に目新しいものは無く、この日もほとんど宿でゆっくりしながら今後の情報収集などに時間を充てた。

なので、アンザについては過去の日記を見て頂くとして↓

まずは宿の朝食

定番のムスンメンにチーズ、ゆで卵
蜂蜜、オリーブオイル、ピーナッツソース
ホブスにミントティー

アンザにカルフールがあることは知らなかった

しかしアルコールは売られていない

そうだろうと思い
わざわざマラケシュから買って持ってきた

フランス産の安ウイスキー700ml
115MAD(約1,749円)

屋上テラスで陽の光を浴び、景色を眺め、酒を嗜みつつ音楽を聴いてリラックス。
私はこれをずっと楽しみにしていた。

しかし此処はイスラムの国。
いくら比較的アルコールに寛容(屋内での飲酒は合法)なモロッコとはいえ、最低限のマナーは守らなければならない。酒瓶は袋で隠し、コーラで割って色もわからないようにする。

興味深いのは法律と宗教の力関係。
例えばハシシ(大麻を樹脂状に固めもの)を吸うのは“建前上”原則違法なのだが、彼らはそこまで気にしないようだ。もちろん人によるが…。
それよりもイスラム教でタブーとされているアルコールに対しての抵抗感の方が強い。

そして、いくら陽気にギターを弾きつつ唄って騒いでいても、アザーンが聞こえた瞬間、パタッと手を止め、その間は大人しくしている。その変容っぷりは実に見事で鮮やか。

曰く“No music, no singing”だそうだ。

もし法律と宗教が相反し、どちらかを選ばなければならないとしたら、彼らはどうするのだろう。
おそらく、彼らは迷うことなく決めるのではないだろうか。
そんな気がする。