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磁石のように
2023/12/31〜2024/1/2
年末。
私はこの時期が好きだ。
特に何をするわけでも無いのだが、日本にいた時は忙しい師走の仕事を文字通り駆け抜け、クリスマスを過ぎた頃に少し落ち着き始める。
そしてBarも経営していた私は、本来ならば年越しのカウントダウンに向けてまた稼ぎ時なのだが、年末年始は仕事を休んでゆっくり過ごす。
ロックグラスにウイスキーを注ぎ、それをちびりと飲りながら、1年を振り返るともいえず、外に積もった雪を眺めながら、静かに、ただぼんやりと今年の出来事を思い出す。
その時間がいつも楽しみだった。
しかし、ここイスタンブールでは雪が無いせいか、年末らしさは感じられない。
それでも年越しを楽しもうと、ハウスメイト達と一緒にボスフォラス海峡沿いへと向かう事になった。
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そこではカウントダウンに合わせ、花火が上がるらしいのだ。
時刻19:00。
新年までもう少しというところにメッセージが届く。
4周間ほど前にアンタルヤで出会ったフランス人のディランからだ。
なんと彼も今、イスタンブールにいるのだという。私の動向をSNSで見かけ、再会しようと声をかけてくれたのだ。
すぐさまメッセージを返し、かくして私達は合流して共にカウントダウンを堪能する為、海沿いへ。
![](https://assets.st-note.com/img/1704729498638-ro2MCuC2QO.jpg?width=1200)
繋がる時は何もせずとも
磁石のように結びつく
だからこそ私は
ただ縁に委ねることを好む
その偶然を楽しみたいのだ
![](https://assets.st-note.com/img/1704729866479-Xy02XOMGM2.jpg?width=1200)
イスタンブール
それにしては思いの外、花火は小さかったが
それは問題ではない
賑やかながらも穏やかに新年を迎えた
その空間を共有し、共感する事に意味がある
![](https://assets.st-note.com/img/1704738245997-DjEqGT5Am7.jpg?width=1200)
イタリア人のマッシモと
元々ディランは私と別のホステルに泊まっていたのだが、ハウスメイトと意気投合した事もあり、元日から私達の宿へと移った。
その翌日
私は再びブルサに向かう事になった
ディランと共に
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