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モロッコ最大にして最難関の名所は如何に
2024/9/30
マラケシュ2日目。
この日の最高気温は38℃。
外出する気も失せそうだが、湿度が低いので数字ほどの暑さではない。
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日陰がないとキツい
予定も無しに、とりあえず宿を出てみる。
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なーるほど…たしかに新しい街なのでそれなりに新鮮ではあるが、然れど特別なものは見当たらない。
強いていうなら観光客が目立つくらいだろうか。
初日に輝いて見えたのは、単純に“初日だったから”なのかもしれない。
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なんというか、異国の飾らない日常を感じられて
『これはメインを見て、さっさと帰った方が良さそうだな』
そう思った私はグーグルマップを開き、ジャマ・エル・フナ広場に向かった。
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通称フナ広場と呼ばれるそこは、おそらくモロッコ最大の観光スポット。
人々が濁流のように列をなし行き交う、賑やかでカオスな喧騒の世界らしい。
私も以前、あれはたしか女性の…名前は忘れてしまったが日本人エッセイストの本を読み、それ以来ずっと気になっていた場所なのだ。
そして歩くこと約15分、フナ広場に到着。
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スッカスカじゃん…
無数の屋台に土産物屋は!?
立ち込める煙とスパイスの香りは!?
ムンムンとした熱気の中、人々が濁流のように列をなし行き交う、あの賑やかでカオスな喧騒の世界は!?
蛇使いの大道芸人やヘナアート、果物ジュース屋はあるけど…いくら繁忙期を過ぎた平日の昼間とはいえ、ちょっと寂し過ぎやしないかい…?
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モロッコの街は夜から盛り上がるのは知っているが、いやいや、それにしても…此処は国を代表する……。
まぁ、とにかく仕方が無い。
拍子抜けしたまま、とりあえずそのスカスカな広場を周ってみる。
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コレじゃないんだよな
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その後、淡々と宿に戻る。
どうする?今夜また行ってみるか?
う〜ん、めんどくさいな…。
しかし、そこは貧乏性の貧乏バックパッカー。する事といえば、歩くほかにないのだ。
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『おぉっ』
数時間前までガラガラだった広場には沢山のテントが建てられ、そこで多くの観光客がモロッコ料理に舌鼓を打っている。
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良くも悪くも想像通りのゴリゴリな観光地。
改めて、こういう場所はあまり趣味じゃないなと思いつつも、本来のフナ広場を観られて些かスッキリした気持ちで練り歩いていた。
そんな矢先
「ミ・ヤ・サ・コ・デスッ!!」
いつ覚えたのか知らないが、某芸人のギャグをかまし、近づいてくる屈強なガタイをした屋台の兄貴。ネタの古さはともかく、それは笑顔でやってナンボのはずが、真顔、いやむしろ必死の形相だ。
マラケシュといえば悪質でしつこい客引き、かねてよりそう何度も聞いては気を落としていた。
ところが蓋を開けてみれば、なんのことはない。
「コニチハ!ニホンジンデスカ?」
「Welcome to Morocco♪タジン、ドウゾ!」
「いや〜ごめん!もう食べちゃって、腹いっぱいなんだよね」
「モウイッカイ!」
「いやいや、太るから!(笑)ごめん、ありがとうね!」
「Ok,next♪(店の)No.ハ“イチロク(16)”デス」
「Ok、ありがとう!シュクラン♪」
こんな感じで、軽く手を引っ張られたりもしたが楽しい呼び込みで、むしろ客引きスキルとしては高いな、と。
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客に声かけない方が営業としてオカシイよな
なんて思う余裕さえあった
それにしても外国人相手の商売する為に
その国の言語を覚えて話すってすごいよね
しかもマイナー言語の日本語をさ
結局、私は露店を冷やかしただけなので値段をどのくらい吹っ掛けられるのかはわからないが、まぁまぁ、観光客相手にソレはある程度、ね。気持ち良く対応してくれたらアリなんじゃない?
と、何も買ってない私が偉そうにいうのもなんだが。
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マラケシュ、フナ広場の真骨頂はやはり夜だった。
沢山の露店と大道芸人。独特なアフリカ音楽を奏でる側で蛇使いが客を呼び込み、そんな盛り上がる一帯を見下す様に、暇そうな路上のタバコ売りが欠伸をしながらミントティーをすすっている。
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個人的な感想だが、マラケシュのフナ広場は、インドのオールドデリーやバラナシなどと、混沌さや客引きのテンションという意味で似ている。
しかしながら、たしかに人々の隙間を縫うようにバイクが走り抜けたりはするものの、此処はそれらの街ほど密集していなければ、人当たりもキツくなく、牛もいない。
引き際を心得たその会話には、爽やかさすら覚える。
なので、わりと適度にカオスな雰囲気を感じられるのではないだろうか。
というわけで、結論
モロッコは
ミントティーで希釈したインドだ
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