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首都デリーの実態
2023/9/27〜2023/9/28
時刻8:00過ぎ。
デリー駅に到着。
もちろん同乗のユウ君、トモヒロ君も一緒だ。
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10ルピー(約18円)の甘いチャイで目を覚ます
降り立ってみると、なるほど…。
初回に私が歩いた安全清潔なメトロ構内と、地上の鉄道駅では客層も治安もまるで違う事が一目で分かる。
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タクシー、トゥクトゥクの呼び込みを無視して、私達3人は駅前の食堂へ。
頼んでもいないミネラルウォーターを出され、挙げ句チャージ料だとかエアコン代だとか、良く分からないが色々な理由を付けて値段を釣り上げられるが、料理と水代だけ強引に渡して去る。
意外と追いかけてきたりはしないものだ。
彼らにも騙す事に対しての後ろめたさはあるのかも知れない。
……いや…
「とりあえず騙してみよう!」
という腐ったチャレンジ精神、といった方が近いだろうか。
この異常な面の皮の厚さも貧困層インド人特有だと思う。
そしておそらく、騙し損ねようが無視されようが、数秒で忘れて頭を切り替えられている筈。
そうじゃないと精神が保たない。
…としか解釈のしようが無い…。
なので自然と、彼らを無視する事に抵抗は無くなっていった。
それなのに時折
只々、本当にメチャクチャ良い人なだけの
インド人もいるから余計に厄介なのだ
こちらとしては一見して見分けがつかないので、とりあえず無視・警戒してしまうのだが、そういう時はホント申し訳ないと思ってしまう…。
ともあれ食事後、私達はカフェに入り、ここで一旦ユウ君と離れる事に。
彼はこれから1泊2日、リシケシュに向かい、後にまた合流予定だ。
私とトモヒロ君はデリーに残り、それぞれの宿へチェックインして再び落ち合う。
ちなみに今回の私の宿は駅前のメインバザール周辺、悪名高き首都デリーの中でも特に治安の悪いエリアだ。
声掛けは全て無視。
目も合わせず、ひたすらに突き進む。
インドに来て感じた良い点、というかマシな所は、暴力に訴えかけてこない事だ。
今のところ腕を引っ張られたり、逆上して殴り掛かられる気配は無い。
ヒンドゥーの教えとして、暴力であったり、血を流す(またはそれに触れる)事への“穢れ”に関しては強く否定されていると聞いたことがある。
だが、それもどうだかはわからない。
なぜなら
彼らはインド人だから
実際に殴られた知人も数人いるし……
合流した私とトモヒロ君はデリー中心部に位置するシーク教の寺院に向かった。
![](https://assets.st-note.com/img/1695966507624-vmj1tvO4qD.jpg?width=1200)
シーク教は反ヒンドゥー教の精神があるらしく、カースト制度を否定し、他宗教にも寛容で、他者をもてなす特徴があると聞いた。
日本人にも想像に易い、頭に大きなターバンを巻いて髭を蓄えた、あの人達だ。
ちなみに長槍を持っていたりもする。
実際に会ったシーク教徒も皆やはり穏やかで、寺院内も入場無料で拝観できる。
流石にショートパンツは不可で
貸出用の長ズボンを履かされたが…
寺院を出た私達はその後コンノートプレイスという、東京でいう表参道のような洒落た一角を通り、詐欺師を軽くあしらいながら一軒のレストランへ。
少し値は張るが、私達にはここしかなかった。
なぜなら
ここは酒が飲めるのだ
そう
私とトモヒロ君が
意気投合したキッカケの1つ
それは
共に酒好きだったのだ
勿論それだけではないのだが、バラナシの日本人宿でも話が盛り上がり、2人でキングフィッシャーというインド産ビールを何本も空けては、周りを呆れさせていたのである。
そして今、此処デリーでもタンドリーチキンを肴にキングフィッシャーを次々と注文し、合計14本飲んで周りのヒンディー達をドン引きさせてしまった。
しかし本当に楽しかった。
社会に出ると年功序列も上下関係も損得感情も無い、純粋な仲間ができる機会は滅多に無い。
それだけ貴重で有難い事だと、いつも思っている。
そして、なんと彼は食事代を全て出してくれて
「日本帰ってきたら、キングフィッシャー奢ってくださいね」
と言ってくれた。
数年先の帰国後も待ってくれる人がいる
楽しみながら、楽しみを作っていく
幸せな事だと思う
翌日、トモヒロ君はインド南部のコーチンという街に向かうべく、デリー空港へ。
私も同行し、チェックインカウンターへ向かう彼を見送った。
最後まで笑いっぱなしだった。
心配して、ビビりながら来たインドでは数々の素晴らしい出会いに恵まれ、相変わらず強運だなと、自分の事ながら思う。
そして感謝している。
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辿り着いた地はインドでした
少しだけ奮発したディナーで自分にご褒美
1年後は何処にいるのだろうか
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