15分で変わる世界
2023/8/2
時刻10:30。
身支度を済ませ、昨日見たあの島【ペニャンガット島】に向かうべく港へ。
受付で金を払おうとすると、料金は25,000 IDR(約236円)だと言われるが
「いやいや、9,000 IDR(約85円)でしょ?」
と応戦。
実は昨日、下見の際に居合わせたムスリム女性から予め値段を聞いていたのだ。
「あぁ、そうだ9,000だ」
と悪びれる様子も無く、ごく自然に訂正する受付の男。恥も罪悪感も無く
「あぁ、知ってた?」
くらいのリアクションだ。
まぁ、此処に限った話では無いが…。
おぉぉ…なんか綺麗だな…
このペニャンガット島は歴史的にも重要な意味のある島らしい。が、調べても固有名詞がいちいち聞いた事無いものばかりで、詳しくは理解できなかった。
とにかく、そこかしこに遺跡が有り、かつては観光でも栄えただろう痕跡が見て取れる。
良いぞ、この島…!
島の人達も感じが良い。
人口はタンジュンピナンよりも断然少ないのだが、観光客慣れした様子だ。
それでも、恐らくこの日は私しか外部の人間がいなかったので、やはり目立つのは仕方無いが、挨拶しても皆優しく返してくれる。
この近距離で
何故こうも人間性が違うんだ…
そして、この島の最重要施設を訪問。
敷地内はムスリムの方が2人で私を案内してくれた。というよりも、変な行動を起こさないか見張っている様だった。
それだけ重要な場所なのだろう。
此処は良い
ボート片道15分、85円で来れるし
静かで景色も綺麗
まるで別世界だ
強いていうなら
ビールかコーヒーが欲しかった…
タンジュンピナンに戻り、宿で休憩。
この日はまだ終わらない。
夕方から再び外へ。
暫く海辺で佇んでいると、次第に辺りが暗くなってきた。
遠くに賑やかな明かりが見える。
実は昨日から何か有る事は知っていたのだが、治安が心配で行くのを躊躇っていた。
何しろそこまでの道は建物も無く、街灯も疎らな一本道。
おまけに周りは海。逃げ場は無い。
もし絡まれたら、叫んでも声は周りに届かない。
たまに通り掛かる地元民が悪い人間でなければ良いが…。
好奇心と警戒心がせめぎ合う中、意を決し、歩を進める。
いざ来てみると、なんて事は無い。
明かりの正体は、滞在2日目の昼間見た宿泊施設の明かりだった。
危ないかもしれないけど、知りたい
行ってみたい、見てみたい
男特有なのかは分からないが
その感覚は幼い頃から変わっていないらしい
だけど
こんな事を続けたらいつか痛い目を見るな
そう自分を戒めながら
久々に潮の香りと冷たい夜風を感じ
早足で宿に戻った
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。