いざ、セブ島へ
2023/8/10
今いるラプ=ラプ市も良い所。
だけどせっかくならセブ島、セブ市に渡りたい。
観光客のほとんどはタクシーで向かう様だが、地元の人はよく船で行くらしい。
そこはやはり、地元の感覚を味わいたい。
というわけで、フェリーターミナルに向かった。
時刻は11:30。少し遅いので今回は下見で、翌日にでも行けたらと思いつつ。
行き先を確認して料金を聞くと、片道35 PHP(約89円)で行けるという。
流石、地元の足。安い…!
ちなみにタクシーだと、およそ500 PHP(約1,278円)が相場だ。
時間は大体30分毎らしいが、その辺はアバウトで、人数が集まり次第に出航みたいだ。
しかも、ちょうど今から出るとの事。
『下見のつもりだったけど、とりあえず行ってみるか。時間が足りなければ明日また行けば良い、安いし』
といっても、セブ島までは約20分。
肉眼で見える程の近さなので、あっという間に到着。
さぁ、セブシティ。
日本からも観光や語学留学で人気の場所。
それらに無頓着な私でも、名前くらいは知っている。
どんな所なのか。
って
けっこう殺伐としてるな…
港付近だからなのか。
海が見える事以外は今滞在中のラプ=ラプ市の裏通りとそんなに変わらない。
建物は荒廃し、街はむしろラプ=ラプよりも荒々しくみえる。
観光客のほとんどはビーチリゾートに行くだろうから、こんな港までは来ないだろう。
イメージにあったセレブな雰囲気とはあまりにかけ離れている。
少なくとも此処は安心・安全とはいえない。
だが名所はこの近くに集中している。
幸い、行きたかった場所が徒歩圏内だったので早速向かう事にした。
見学していると、スコールが。
ちょうど建物内に居たので、雨宿りしながら、十字架を見つめる。
雨は次第に激しさを増し、バチバチと叩きつける様にアスファルトを濡らしていく。
と、そこに賑やかな声が。
ストリートチルドレンだ。
本当に家が無い子もいれば、そうではなく親に言われて路上で物乞いをする子もいるという。
何人もの子供が滝の様な雨を裸で浴びながら、楽しそうにはしゃいでいる。
私は構えたカメラを前に一瞬立ち止まり、シャッターを押さずにバッグに仕舞い込んだ。
そんな事は毎日ある。
『う〜ん、もうほとんど見れたな』
偶々、運良く着いた港が目当ての名所近くだったので、すんなりと終わってしまった。
リゾートまでは遠いし、入るだけでも金が掛かるだろう。というよりホテルが所有するプライベートビーチばかりで、そもそも入れないかも知れない。
かといって、有名らしい大型ショッピングモールには興味が無い。
そこに集まる人達と街の雰囲気は見てみたいが、夕方からわざわざ行く程なんだろうか。
う〜ん
とりあえず帰ろう
そして機会があればまた来よう
というわけで、同じ港から再び乗船。
時刻16:30。
ラプ=ラプ市に到着。
港周辺は様々な店で賑わっている。
下見のつもりが、思いがけず充実した日に。
咄嗟にセブ島へ行って正解だった様だ。
宿近くに着いた頃には17:30。
こんな日はビールで締めたい。