♡今日のひと言♡谷川俊太郎 443 福田尚弘 2024年8月7日 05:16 ・・・we know that the ultimate happiness is to have someone by your side, and being able to touch hands with that person anytime・・・~Pluses and Minuses「足し算と引き算」でも今じゃみんな知ってる 幸せはいつだってささやかなものだってこと 不幸せはいつだってささやかなんてものじゃすまないってこと・・・「足し算と引き算」 詩:谷川俊太郎 何もないところに忽然と立っているひとりの女とひとりの男そこからすべては始まる 青空?よろしい青空をあげようと誰かが言うそしてふたりの頭上にびっくりするような青空がひろがる地平線?よろしい地平線をあげようと誰かが言うそしてふたりの行く手にはるかな地平線が現れるその誰かが誰かはいつまでも秘密ふたりはただ贈り物を受け取ることができるだけ それからこの世の常で ありとあらゆるものが降ってくるお金で買えるものもお金で買えないものもごたまぜにふたりはとりあえず椅子に座る椅子に座れるのは幸せだ次にはテーブルそれがいつの間にか見慣れたものに変わっていくのは幸せだ朝の光の中でふたりはお茶を飲むいれたてのお茶を飲むのは幸せだだが何にもまして幸せなのはかたわらにひとりのひとがいていつでも好きなときにその手に触れることができるということ 昔はそんなのはプチブル的だなんて言う奴もいたでも今じゃみんな知ってる幸せはいつだってささやかなものだってこと不幸せはいつだってささやかなんてものじゃすまないってこと しかし幸せはいったいどこまでささやかになれるんだろう?この当然の疑問に答えるためにふたりは茶碗をたたきつけるテーブルをぶっこわす椅子を蹴倒すこの世の常なるものをなにもかも投げ捨てて青空を折り畳み地平線を消してしまうそして少し不謹慎かもしれないがすっぱだかになる驚くべきことにそれでも幸せはちっとも減らない ひとりの女とひとりの男は手に手をとって我ながら呆然として何もないところに立ち尽くすすると時間の深みからまたしてもあの秘密の誰かの声が聞こえる 「なんにもないのになにもかもあるそれこそ私の最大の贈り物、それを私は愛と呼ぶのだ」「真っ白でいるよりも」(1995) 集英社谷川俊太郎(1931~東京・詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家)1952年に「二十億光年の孤独」でデビュー。以降、詩作にとどまらず、さまざまな分野で活躍を続けている。受賞作品多数。代表作に詩集「六十二のソネット」(1953)、「落首九十九」(1972)、訳詩集「マザーグースのうた」(1975)など。 真っ白でいるよりも www.amazon.co.jp 1,870円 (2024年05月19日 04:16時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 2024.8.7Planet EarthTo Prof. Shigeo Tobita.Thank you from the bottom. ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! 日頃からのサポートにつき、深く御礼申し上げます。 チップで応援する #現代詩 #平和 #神様 #今日のひとこと #谷川俊太郎 #飛田茂雄 443