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♡今日のひと言♡新美南吉

『蛍のランターン』(1935)

新美南吉(1913―1943 愛知・児童文学者)
10代の末にすでに『赤い鳥』に「ごんぎつね」その他が掲載された。1932年(昭和7)東京外国語学校英語部入学、小説、童話、童謡を書く。卒業後、貿易商に勤務したが喀血で帰郷。不遇な時代を経て、38年安城高等女学校教諭となる。また巽聖歌編の『新児童文化』に「川」「嘘」などを発表。41年『良寛物語・手毬と鉢の子』を、42年第一童話集『おぢいさんのランプ』を刊行。同年5月には「牛をつないだ椿の木」「百姓の足・坊さんの足」ほか数編の傑作を集中的に書くが、翌年3月咽喉結核で没。死後、第二童話集『牛をつないだ椿の木』、第三童話集『花のき村と盗人たち』(ともに1943)が刊行された。その作品は第二次世界大戦後高く評価され、宮沢賢治と並び称せられるに至る。

余は結局、一介のディレッタントにすぎないかもしれぬ。というのは、体内にひとつの、のっぴきならぬテーマが生じて、それを中心に真理を追求するというのではなく、なんでもかんでも、手に入りやすいものを読みちらし、読むもの読むものに対し感想しているにすぎぬからである。余には、小説はどうも不向きで、感想文なら、らくにかけそうな気がする

日記(1937)   ※ディレッタント→好事家(こうずか)=趣味人



2024.3.8
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福田尚弘
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