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♡今日のひと言♡~「毛皮のマリー」寺山修司


『毛皮のマリー』(1967) 角川文庫


(場面)男娼マリーの下男が真夜中に女装し、手鏡を覗き込んで妄想しながら独白している。

(あらすじ)

女装の男娼マリーは、自身の息子だと主張する少年を家から出さずに、育てています。

少年は、マリーが室内に放った蝶を夢中になって採集し標本を作り続ける毎日を送っています。

そんなある日、室内にひとりの美少女が忍び込んできて、少年を外の世界に誘います。
少年は誘惑を拒みます。

しかしある日、マリーが自分と少年の本当の関係を客に語るのを盗み聞きしてしまいます。

男娼マリーと少年の愛憎交えた親子関係のストーリー。主演の美輪明宏のために書いたとされています。

寺山修司(1935‐1983~青森・歌人、詩人、劇作家、演出家、映画監督)
俳句を中心として文学活動を始め、短歌に転じて1950年代後半には前衛短歌の代表的歌人となった。1960年頃より演劇に進み、1967年には横尾忠則らと劇団「天井桟敷」を結成し、市街劇など多彩な実験演劇を展開した。代表作は、放送劇「山姥」(1964)、戯曲「毛皮のマリー」(1967)、叙事詩「地獄篇」(1974)、映画「田園に死す」(1974)など。


2024.3.5
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