国のカタチ「ロシア再生と国際連合改革への提言等」

Ⅰ ウクライナ終戦とロシアの構造的変革による民主・資本主義国への再生


 ウクライナ侵略後すでに一か月を経過し、ロシアの思惑がくずれつつあり、硬直状況になりつつあります。
 また、終戦に向けての両国の交渉の土俵も少しではありますがや歩み寄りが見えてきました。

 本来当該問題は両国間に留まらず世界の民主主義の存亡にかかわるとして本来はNATOそして米国さらには日本の総力を挙げた支援が必要ですがロシアとの本格的な戦争は第三次大戦に向かう可能性もあるため及び腰です。その足元を見られてはいますがロシア側にも攻撃態勢そして経済面でも余裕がなくなりつつあり、双方とも何とか終戦への道のりを模索しています。それでも双方の乖離は大きいものがあります。

 さて、プーチンの取り巻きも離れつつあり、国民も自国側に問題があることが分かりつつありますがプーチン一人の判断に委ねられていますので解決の道はプーチンを表部隊から引きずり落とすしかありません。
バイデン大統領は「プーチンは権力の座に残れない」と発言して物議を醸しだしましたが正論です。
権力の座から降ろすための手段は暗殺、プーチンの失脚ですが新たなプーチンが登場するだけかもしれません。しばらくはおとなしくするでしょうが。英国等の情報機関が暗躍しているので可能性はあるかもしれません。
 もう一つは根源的な社会主義という体制を民主主義に変えることです。ロシアの現状に嫌気を感じている中枢部等の人材による、ある意味でのクーデターを起こせることです。その意識を持つロシア人材に世界が民主・資本主義への展開を勧め、それにより世界が新生ロシアを歓迎し、支援することを約束することです。
 ロシア国民のためには民主化がふさわしと思います。既得権者達はこれまで通りの社会主義が良いのかもっしれませんが長い目で見れば破綻しますのでこの機会に国民全体の生活水準を高めるために有効だと思います。
内部からの崩壊そして新生により今回の問題を解決し、新たな国際秩序を構築することが重要です。こうすれば今回の悲劇もある意味将来のために報われるかもしれません。

Ⅱ 国際連合の改革と日本の役割

 今回の侵略問題に対して国際連合は全く機能しませんでした。また、関連の国際法等も同様でした。とにかく事実上の罰則規定が有効にならない違法者への勧告は意味がありません。国内であれば警察が機能しますが国際連合にはその機能がありませんので拒否権一つで何も決まりません。
 ロシアの民主化とともに国際連合を分割するか、新たな「新生国際連合」を設立するかです。できれば拒否権無しの理事会決議とし、常設の平和維持軍を保有することが必要です。核兵器は今後も保有国が増えて相互に牽制し合う構造は変えられないと思いますが民主国家が圧倒的多数になれば平和維持のバランスが取れるはずです。
 仮にロシアが民主国家に転換しても中国がありますし、中国の支配下の国家は多くありますので簡単には圧倒的多数にならないかもしれませんが支配下の国家も民主化して豊かな生活を実現できることが見えれば変わる可能性は高いと思われます。

 夢物語のようですがそんなことは無いと思います。SDGsのような目先の小さな目標ではなくもっと長い目で見た大きな目標とすべきです。
 そこで重要なのは日本の役割が大きいということです。これまで日本は実力(経済力、信用力等)に比べて実際の効用は小さいものでした。もっと積極的に新たな国際秩序構築に対して行動すべきですね。国際連盟委員会で政界で初めて「人種差別撤廃提案」(米国等の反対により未採択)をしたこともあり、国際的に差別無き、宗教的偏無き国は日本ですのでこれを背景に前向きに真の国際的平和構築に向けて動くべきでしょう。そして、自ら国を守るための堅牢な方策を講じるべきでしょう。国会でも国際連合の改革に向けて検討されるようですが既存の組織の改編にどこまで議論が進むのか、あるいは本提案のようにさらなる提案まで踏み込めるかですね。大いに期待したいところです!

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