見出し画像

ユンカーの長所を短所に変えた大分の守備。そしてリカルドの修正力と浦和の未来。

スタッツ

ボールは持たされていたイメージのが強いです。なぜ持たされていたイメージが強いのか?そこについて分析していきます。

大分の基本陣形
5-2-3

この時に2枚の脇を使おうとすると、LWB(香川)が縦ズレをしてLSM(下田)が横ズレをして上手く対応してきました。(19:00)


大分のプレスのスイッチ

前回の記事で予想した通りの大分のプレッジでした。ワントップとシャドウの選手が縦スライドしてプレスをしてきました。(6:36)しかし、この時は槙野選手の素晴らしい左足で小泉選手に縦パスが入れる事が出来て、小泉選手のトラップが上手くいってれば4枚の守備を縦パス一本で置き去りに出来るシーンでした。(6:45)


14:30のシーンで岩波選手のロングボールも相手の守備をひっくり返す、良いキックだったと思います。(岩波から汰木)


押し込まれた時の大分の守備のスイッチ

(16:30)大分としてはスイッチを入れるタイミングがとても上手いと思います。ボールが取れないと思う時はしっかりとリトリートをして、ブロックを作ります。イケると思った時にはシャドウの小林が縦スライドをしてボールを奪いに来る。正直完璧な守備だったと思います。


ユンカーの長所を短所に変えた大分の守備

本題のこの事について話したいと思います。
まずユンカーと小泉のマークはとても厳しくなっています。そして、ユンカーはスペースがあれば持ち味のスピードで点を取る事が出来ますし、ボールが足元に入れば、早い足のフリで点を取る事やワンツーで点を取る事も出来ます。がユンカーは真ん中に留まる傾向があります。(ボックスストライカー)
ユンカーは狭いスペースで相手の背後を取るのがあまり得意ではないのかな?と前節から感じてました。スペースに流れるランニングはとても少ないと思います。だから大分の守備ブロックを機能不全に出来ていない印象がありました。


ユンカーにボールを触らせたい浦和

大分はなら中央を閉めよう!という感じだなと見ながら感じました。(34:20)のシーンがまさにそうだと思います。とにかくユンカーにはボールを触らせない!大分は素晴らしい守備だと思いました。

 柴戸がユンカーを狙うがキャンセルで伊藤へ(素晴らしい判断だと思います) 


リカルドの修正力

後半は柴戸に変えて健勇を投入。
個人的な感想で健勇は良かった思います。前線で起点にもなれていたし、守備の意識も高く、またチャンスが来るだろうと思いました。

      ユンカー   健勇

  汰木   伊藤   小泉    田中

  明本   槙野   岩波    西

          西川

さぁ、後半です。西がボランチの位置に入り、小泉が右SBに流れてビルドアップをするシーンが増えて、小泉が前向きのシーンを多く作れました。(53:30)それで浦和のテンポは上がったと思います。


西の立ち位置で縦スライドの無効化

西がボランチの位置に来たことで相手のシャドウの下田が岩波に縦スライドが出来なくなりました。理由は西がうちにいるので、下田は西をマークする事になったからです。

大分のプレスを無効化出来た流石リカルドだなと思いました。


大分のプラン変更
5-3-2

小林に変えて伊佐が入り、長沢と伊佐の2トップになりました。伊佐はとても効果的だったと思います。攻撃の迫力もあり、守備の強度も高く、ボールも収まる。浦和には厄介な選手が入ってきたなと感じさせるプレーをしてました。

大分のプラン変更
5-4-1

大分は長沢に変えて渡邊(FW)下田に変えて羽田(DF)を後半79分に投入。
プレスの時は中盤の2枚が前に縦スライドしてくる形に変更。引いた時は中盤の脇をケアーしにきたと感じました。


相手の守備ラインを下げる興梠

後半80分18秒のシーンです。ユンカーにはない興梠大先生らしい動きだしだと思います。この動きによって相手のラインは崩れて興梠が居たスペースが空きそこを他の人が使うことが出来ます。



総括

大分の守備は本当に良かったと思います。浦和としては引かれた相手に対してどう攻略するのか?ひたすらニアゾーンを狙うのか?または中央から崩していくのか?中断明け方が楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?