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MS-06F2/MB02 ザクⅡ後期生産型(マンバー2号機)

 特別編成小隊マンガンジバーニング次席、カズ・リバー曹長仕様のMS-06F2 ザクⅡ後期生産型。06-F2はゼロロクエフニガタと読み、傑作機F型に地上での運用データをフィードバックすることで、来るべき対MS戦に対応できる高性能化を図った機体。マンバーの部隊色であるホワイト/ダークグレーにパーソナルカラーのブラウングリーンが配色されている。スカートにある部隊章は原隊の第29機甲中隊(ブリッツ中隊)のもので、フランス南部など欧州方面を転戦した歴戦の機体である。

額部にアップリケアーマー


 F2型は従来機に比べて胸部正面に増加装甲が施され、コックピット周辺の脆弱性が改善されている他、装甲部材自体の見直しにより本体重量が約12%の軽量化、サブスラスターの増設によって総推力が約23%増しになっており、防御力を高めながら機動性を3割近く向上させることに成功している。

脚部に増設されたサブスラスター


 現場からは操作性や整備性の高さも評価されていたらしく、全体としてはかなり高性能な量産機に仕上がっていたが、同機がロールアウトした当時の公国軍では次期主力機や水陸両用などの局地戦用機など多くの開発プランが並行して進められており、生産ラインの確保や配備などにかなりの困難が生じていたようで、ソロモンやグラナダなどの工廠にデッドストックが発生したために戦中に実戦に投入された数はかなり少なかったようである。

主兵装のシュツルムファウスト


 連邦軍に接収された機体がパイロット育成用のアグレッサーとして運用されたり、デラーズ紛争に参加したキンバライト基地司令ノイエン・ビッター少将の乗機として連邦軍強襲揚陸艦アルビオンを撃沈寸前まで追い詰めるなど、むしろ戦後に活躍した印象が強い機体ではある。

必殺のミナミジュウジセイ

カズ・リバー専用機では火器の類は携行せず、使い捨てのロケットランチャーであるシュツルムファウストを棍棒のように振り回すという独特の戦技を用いていたようである。積極的に格闘戦に持ち込んで、命中させるのが難しいシュツルムファウストを至近距離から叩き込むというのが得意技だったらしい。脚部3連装ミサイルランチャーとハンドグレネードは接近戦に持ち込むための牽制に利用していたと思われる。また“ミナミジュウジセイ”という奥義があったと伝わるが、目撃したものが全員死亡してるために、どのような戦技かは不明である。

3号機とのツーショット

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