社会生活を極短小説に圧縮する
なんだかTwitterばかりやっていると、もっと文字を書きたい(打ちたい)気分になるのは私だけではないでしょう。
まさに今、そんな気分で駄文を書こうとしています。深夜に、こそーりとキーボードを打つ。
そんな人が世界中に何億人もいると思うとワクワクします。
そういえば「マーチダ・コー」という人の文章を読むと、なんだか自分も思念や雑念を文字としてダウンロードしたくなるのです。
マーチダー・コーとは町田康先生のことでございます。先生ほエッセイの中に、このような表記がでてくるので、ここでも使ってみたわけです。
気分が少し滅入ったとき、いやだなぁいやだよういやだいやだといった虫が心の奥で騒いでいるとき、私はしばしば町田ワールドに降りて「アハハハハハ」と楽しくなるまで浸ることにしています。
好きな文体に触れると、読むだけでなく、書いてみたくなります。
そうでしょう、あなたも。
すると日常でのモヤモヤや「なんだかなー」な出来事も、面白い素材に見えてきます。
「なんだそりゃ」を観察しながら、日々暮らしている。これを吐き出さないと!
ということで見つけた表現方法が「極短小説」です。
これは、たまたま書店でみつけた「極短小説 (新潮文庫)」、「SUDDEN FICTION―超短編小説70 (文春文庫)」、「Sudden fiction (2) (文春文庫)」、を読んで、知りました。
非常に短い文章量の中に、物語がある。
突然始まり突然終わる。
この面白さに引き込まれ、自分でも書き始めました。
極短小説の場合は、「最後はシュールに終了させる」みたいなルールなんかがあるので、まあそんなのをイメージすれば収まります。
これは「ちょっと書いてみたいけど、長い小説はむりだわ。」という人にぴったり。
まさに私。
未来が予知なのか予知が未来なのか
私が書く極短小説は、
「実際に見かけた人たちをモチーフに制作するパターン」と、
「勝手に想像して創作するパターン」の2つがあります。
過去に書いた「実際に見かけた人たちをモチーフに制作するパターン」の極短小説は、50代後半の女性が40代後半の男性と満員電車内でいちゃつき、話を聞いているとどうも不倫関係という「満員電車がデートスポット」、パン屋で、そのパンが焼きたてかどうかを自分の手の甲を当てて確認する「ありえない」人が出る「ヤキタテドットコム」などがあります。
「えぇぇえ!?」と驚愕した内容に、自分なりの物語をつけてみようという試みです。
「勝手に想像して創作するパターン」の極短小説は、満員電車でいきなり朗読を始める女子による「車内での朗読はご遠慮ください」、お金のない起業家が、カレーパンで一発当てるストーリー「カレーパン社長」などがありました。
いずれも昔の作品なので、また最近のネタで書いてみようと思います。
(ウラテノ)