全ての世界で生きる知識、衣食住
自分を構成している知識の柱は『建築』だと思っているのですが、積極的に建築以外の知識や経験も取り入れるようにしています。理由はふとしたところ、意外なところで知識というものは活きるため。
私は元々建設業にいたのですが、空調とか衛生とかの設備関係の設計・施工をしていました。
その後イベントや舞台の内装美術関連の仕事に転職しました。大枠で見ると同じ建築ですが、環境→意匠?と言った大きな転身です。
医者で言うところの消化器科→美容外科と言ったところでしょうか?(知らんけど)
最初の頃は転職に苦労しました。今まで学んだことのない知識が毎日無限に出てくるため、新しく覚えなければならないし、逆に今まで培った知識があまり活きないという辛さ。
設備という知識は1ミリも活きねえんだろうなという思いでいっぱいでした。
しかしある時気づいたことがあります。それは、生活に関わる知識は無駄にならないと言うこと。
私は前職で主に“空調”を専門としてきました。夏のクソ暑い環境下の中、空調は私たちにとっては無くてはならない生活必需品ですよね。あって当たり前。
勤務先の事務所の空調がぶっ壊れたとこがあり、当然夏を乗り切るために空調の更新(機械の入れ替え)を考慮していたのですが、更新金額の見積もり拝見した時
たかっっ
と思いましたね。相場の倍くらいのお値段でした。相場500万なのに1000万の見積もりみたいな
不思議なのはその高額に誰もが疑問を抱いていないということ。
これは恐ろしいな感じたのは、生活に携わることの知識が備わってないと、生活の中で知らずにぼったくられるという危険性があることです
では生活に携わる知識とは何か・・・・
やはり【衣食住】です。(あとお金)
食については言わずもがな、正しい知識がないと自らの健康を阻害する結末を向かえます。皆さんもカロリー計算や栄養バランスについて考えたりしますよね。そもそも食わないと生きていけないので食についてはある程度皆さん多様な知識を備えていると言えます。
衣は服装ですよね。当然皆さん服は着ていると思うのですが、着ている服のセンスで印象がガラッと変わります。僕も7つくらい年下の飲み友達(女の子)に服装ダサいよ?と言われ最近見直し始めたところです。季節感とか上下の組み合わせとか、色合いとか奥深すぎでむずいねん。
そして住はもちろん建築のこと。そう考えると実は建築学というのは私たちの生活を取り巻く当たり前の存在で、建築について考え、勉強してきた経験というものは、どの分野に行っても大いに役に立つということに気がつきました。
先程の空調以外にも例を言えば、勤務先の工場内で塗装作業があるのですが、空気の流れが悪く、スプレーが他のエリアに流れ込むと言う問題点がありました。
昔大学で病院内の通風実験で気流れをシミュレーションするという研究をしていました。こんなニッチな経験は今後絶対に役に立つことないだろうなと思っていましたが
今回役に立ちました。スプレーの流れが読めるのは工場内で私だけだと思います。
あとは友達が注文住宅を購入した際、こんな設備をお勧めされたんだけどどう思う?と言う相談に対して、自信を持っていらねえ〜と判断を下すこともできます。
こう考えると、金額的なコスパがどんなに悪くても、建築士の資格って持ってて損にはならないよかもね
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