インターネット浦島太郎になるまで②~インターネット漂流記~
みなさま、ごきげんよう。浦島でございます。
本記事は「インターネット浦島太郎になるまで」第2弾、Xをやめてから現在に至るまでを書いています。
前編・Xをやめるまではこちらからどうぞ。
大学3年生・夏:新たな居場所を求めて
実は浦島、SNS断ちと言っておきながら、Xに代わる新しい居場所=SNSを求めて漂流していた時期があります。
代替手段が無いことにはXをやめることは困難だと判断したためです。
前回の記事で述べたとおり、なんせインターネット自体は大好きでしたし、他人の思考や日常を知ることはやめたくなかったのです。
ちょうどTwitter断ちをはじめようとした時期、Twitterではとある大事件が起こります。
API制限、TwitterからXへの改称、青い鳥の旅立ち です。
API制限は確か7月の初旬のことではなかったでしょうか。当時のTwitterの荒れようといったら凄まじかったと記憶しています。未曾有の事態、というか……ユーザーたちが荒れ狂っていました。
そこで起こったのがTwitterからの移住運動です。
Threads、blueskyをはじめとして、Missky、Mastdonなど様々な移住先が提示されはじめました。
これはいい機会だと思い移住に便乗。色々と調べた結果、移住先として選んだのは、
Misskyのとあるサーバー(当時は100人程度)
Discordのとあるサーバー(当時は1万人弱)
でした。
(便宜上、前者を「Missky」・後者を「Discord」とします)
結論、この2つのサーバーははちゃめちゃに快適でした。
まさに私の求めていた楽園だ! そう思いました。
大学3年生・秋:ハッピーライフ
Twitter(X)をやめて2ヶ月ほど経ち、浦島は移住先のサーバーでぬくぬくと快適な暮らしを送っていました。
もともと異常にツイート数が多いタイプのツイ廃ではなかったため、2つのサーバーではかなり大人しいユーザーに。
Misskyでは、加入者が少なかったこともあってTL上での交流が盛んでしたが、それでも1日1回投稿するかしないか程度でした。
DiscordではほとんどROM専。たまに記事を書いて誰かに褒められて…といった感じ。
うーん、快適! 私、ここに永住しようかな!
と本気で思っていました。
大学3年生・冬:暗雲
そんなぬくぬくライフを送っていた浦島ですが、だんだんと暗雲がたちこめてきます。
というのも、サーバーの人口が爆発的に増加しはじめたのです。
サーバー運営などしたことのある方、あるいは比較的少人数のサーバーにいたことのある方はわかるかと思いますが……
人口が大幅に増加すると、それまでのサーバーの雰囲気が壊れてしまうことがあります。
Misskyのほうは加入者が300人を越したあたりから、Discordのほうは3万人を越したあたりから、だんだんと雲行きが怪しくなっていきました。
どこかで見たことがあるような文章。どこかで見たことのあるようなノリ。
間違いない……Twitterだ!
大学4年生・春夏:ここにも居場所は無い
大学4年生になりました。文系・浦島の取った授業は週に1回、1コマのゼミだけに(ゼミは去年とは違うものにしました)。
Misskyのサーバーの人口は約600人。この頃にはもうTwitterノリと変わらない投稿が溢れかえっており、次第にフェードアウトしていきました。
Missky、年度初めで脱落。
一方Discordは運営さんの方針改革により、より統制のとれたサーバーへとなっていきました。確かに治安は格段に良くなりました。
しかしその方針は、浦島のようなインターネット中年には少し厳しいものでした。当時所属していたDiscordサーバーはどちらかといえばインターネット老人向けのものだったのですが、その側面がより強く押し出されてしまったのです。
なんとなく、疎外感が生まれました。私には、ここはまだ早すぎたのかもしれません。
Discord、7月に脱落。約1年間お世話になりました。
楽園だと思っていた場所も、雰囲気が変わってしまったり、そもそも自分がターゲット層ではなかったりしたために「居場所」とはならず。
でも楽しかったです。とくにサーバーの運営さんには頭が上がりません。
インターネットはDV野郎
前述のとおり、Missky・Discord時代はインターネットの流行りにほとんど触れてこなかったので、この頃から既にインターネット浦島太郎となりつつあります。当時は猫ミームが流行っていることも全然知りませんでした。
そして、Missky・Discordを卒業した今、今度はnoteに住み着こうとしています。
改めて振り返ってみると、どうしてここまでインターネットにしがみついているのだろう……と思わざるをえませんね。本当に不思議です。
ここまでの仕打ち――と言うとかなり大げさですが――を受けておいてもなお、インターネットが好きだ。厳しいところもあるけれど、愛おしい部分もあるから。
インターネットってDV野郎だったんですね。初めて知りました。
それでは、また次の記事で。ごきげんよう。