一人称が「ぼく」
ぼくの一人称は「ぼく」である。
これは、なにも文章を書くときに限ったことではなくて、話すときも「ぼく」である。
「だからなんだ」って?まあそう言わずに。これはぼくの自分探しのnoteなんだから、こういうことにいちいち向き合って考えていくよ。
一人称が「ぼく」の男性の数なんて「オレ」に次いで2位だろうから、まあたくさんいるんだろうけど、「オレ」が圧倒的な1位だから「オレ」と言わないことを珍しがられることはある。特にぼくはサッカー部だったから、サッカー部にいるやつって基本カッコつけてて「オレ」って言ってるイメージがあるんだろうね。
さて、なぜぼくが「オレ」と言わないのか。それは幼稚園の頃にさかのぼる。
実はぼく、幼稚園の頃は「オレ」と言っていたのだ。当時の将来の夢が「ベジータ」だったから、オレ様的な強気な男に憧れてたのかもしれない。幽☆遊☆白書の飛影も好きだったしね。
しかしある日、父親から「オレって言うな!」と叱られたことがあった。この言葉は強烈に覚えている。これが、『オレって言うな事件』である。なんで叱られたのかわからなかったけど、それ以来ぼくは「ぼく」と言うようになった。
「オレ」っていうと親が悲しむと思ったからなのか、ただ叱られるのが怖かったからなのか。
その後、小4のときに両親が離婚して、母親が再婚したので、それから10年くらいは父に会わなかった。(大人になってからは時々会ってるし、ブルの公演も観に来てくれたりする)
思春期真っ只中に、「オレって言うな!」と言った父がいなかったのだから、その頃に一人称が「オレ」に変わっていてもおかしくないものだが、ぼくはずっと「ぼく」と言い続けた。
やはり、叱られるのが怖かったというよりは、悲しませたくなかったからなのかな。
もういまさら一人称を「オレ」に変えようとは思わないけど、今ぼくは俳優をやっていて、セリフに「オレ」と書いてあれば「オレ」と言うことができる。
これが、実はけっこう嬉しい。